糖尿病の患者さんのフットケア-糖尿病による足病変の悪化を食い止めるために
永寿総合病院 糖尿病・内分泌内科、糖尿病...
渥美 義仁 先生
糖尿病治療において、「フットウェア」(靴・装具)は実はとても大切な要素です。適切な靴や装具を選べるかどうかというだけで、足の傷の予防、なってしまった後の治り方、傷の再発の有無などが大きく左右されます。
糖尿病患者さんにおけるフットウェアは「一次予防→治療→二次予防」とシーンごとに役割が異なっています。(いわゆる一般的な一次予防〜三次予防の考え方とは異なるので、注意が必要です)
糖尿病のフットウェアにおける一次予防とは、「糖尿病患者で、まだ足に傷がない人に対して、この先傷ができないようにすること」をいいます。何より大切なのは適切な靴選びと靴下選びです。
それでは、糖尿病の患者さんの一次予防にいい靴とは、具体的にどのような靴でしょうか? 大きく分けて、以下の9つのポイントが挙げられます。これは糖尿病に限らず、一般的なフットウェアの話として読んでいただいても構いません。
「いい靴のポイント9つ」
次に、糖尿病患者さんの一次予防にいい靴下は、大きく分けて以下の4つのポイントが挙げられます。
また、5本指ソックスは血流障害にはよくないので、血流障害のある方は履かないようにしましょう。5本指ソックスの場合、足の指の間に靴下の布が2枚入ってしまうことになり、その部分の足を圧迫してしまうのです。(ただし足の血流がよく、白癬のある人は、逆に5本指ソックスがよいです)
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