原因
肝硬変は、肝臓に慢性的な炎症が生じる慢性肝炎が進行することで発症します。長期間にわたって慢性的な炎症が続くことで、肝臓の細胞は破壊され、その部位に硬い組織が蓄積していくため肝臓が全体的に硬くなります。
また、慢性肝炎にはさまざまな原因があり、その中でも長年多くを占めていたのはC型肝炎ウイルス感染によるものでした。しかし、近年、C型肝炎は内服薬で治癒することが可能になり、C型肝炎ウイルスによる肝硬変は減少しています。また、B型肝炎も抗ウイルス薬を内服することでコントロールできるようになり、B型肝炎ウイルスに持続感染している人(B型肝炎ウイルスキャリア)が減少していることから、今後、B型肝炎ウイルスによる肝硬変も減少すると考えられています。
代わって、アルコールの多飲によるアルコール性肝硬変、食生活や生活習慣の変化に伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)による肝硬変など、非ウイルス性の割合が増加しています。そのほか、原発性胆汁性胆管炎や自己免疫性肝炎などから肝硬変に進行することもあります。
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