原因
脊髄性筋萎縮症の主な原因は、“運動神経細胞生存遺伝子(SMN1遺伝子)”という遺伝子が生まれつき存在しない(欠失)、あるいは変化(変異)しているためだと考えられています。SMN1遺伝子は、運動をつかさどる脊髄の神経細胞(運動神経細胞)が生き続けるために欠かせない“SMNタンパク質”をつくるための設計図です。この遺伝子がはたらかずSMNタンパク質が不足し、運動神経細胞が変性することで発症します。
SMN1遺伝子は常染色体上に存在しており、親から子へ受け継がれるのが特徴です。遺伝形式の多くは“常染色体潜性遺伝(常染色体劣性遺伝)”であることが分かっており、父親と母親双方からSMN1遺伝子の変化が子に受け継がれると発症します。ですが、IV型はSMN1遺伝子に関係なく発症するケースも多いとされており、その原因は明確には解明されていません。
また、SMN1遺伝子の近くには、よく似たはたらきをもつ“SMN2遺伝子”があり、正常なSMNタンパク質をわずかながらつくっています。このSMN2遺伝子の数(コピー数)が多い人ほど不足するSMNタンパク質を補うことができるため、症状も軽くなる傾向があると報告されています。
「脊髄性筋萎縮症」に関する
最新情報を受け取ることができます
処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください
「脊髄性筋萎縮症」に関連する記事
可能性が広がりつつある学童・青年期におけるSMA治療――自分らしい人生を送るために国立健康危機管理研究機構 国立国際医療セ...荒川 玲子 先生
可能性が広がる遺伝子治療――脊髄性筋萎縮症(SMA)治療の現在と未来東京女子医科大学 名誉教授、瀬川記念小児...齋藤 加代子 先生
進行性の神経・筋疾患、脊髄疾患に対し歩行を改善するロボットリハビリテーション独立行政法人国立病院機構新潟病院 名誉院...中島 孝 先生
患者さんの意思を大切に――脊髄性筋萎縮症(SMA)の学童期・青年期におけるリハビリテーション治療の特徴国立精神・神経医療研究センター病院 身体...原 貴敏 先生
脊髄性筋萎縮症(SMA)のお子さんが“できること”を増やすために――乳幼児期のリハビリテーション治療で大切なこと獨協医科大学埼玉医療センター リハビリテ...長谷川 三希子 先生





