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じんぞうけっせき

腎臓結石

同義語
腎結石
監修:

概要

尿は、腎臓で作られてから尿管を通り、膀胱に流れ込み、尿道を通って体の外へ排出されます。このような尿の通り道を医学的に尿路と呼びます。尿路になんらかの原因で生じたミネラルや有機物を含む結晶からなる結石を尿路結石といいます。

尿路結石は、結石ができている場所によって名称が変わります。腎臓にある結石は、腎臓結石と呼ばれます。腎臓結石を含む尿路結石は、日本人男性の約11人に1人、女性の約24人に1人がかかることがあるので、決して珍しい病気ではありません。

結石の成分は、カルシウムや尿酸、シスチンなどさまざまですが、約80%はカルシウム結石であることが分かっています。腎臓結石の原因は、尿路の狭窄(きょうさく)や感染、骨折、寝たきり、食習慣の偏り、内分泌の異常などが考えられますが、特定できない場合もあります。

腎臓結石は、健診などの超音波検査で偶然見つかることが多いといわれています。腎臓結石が移動したり、尿の通り道を塞いだりすると背中やわき腹の痛みや血尿などを自覚することがあります。症状にかかわらず、腎臓結石は腎臓の機能を低下させる可能性があるので注意が必要です。

結石が大きい場合や腎機能低下が懸念される場合には、結石を砕いたり、除去したりするための積極的な治療が行われます。腎臓結石は繰り返しやすい病気なので、生活習慣の改善や十分な水分摂取などを意識する必要があります。

原因

腎臓結石は、尿の中に含まれるカルシウムやマグネシウム、尿酸などの成分が過剰な状態になり、結晶化することによって発生すると考えられています。結石ができる明らかな原因はまだ分かっていないことも多いですが、生活習慣や体質などのさまざまな要因が関わっているのではないかといわれています。

また、結石ができやすい病気も知られています。腎臓結石の具体的な原因として挙げられることが多いものを以下にまとめます。

症状

健診で偶然見つかるような腎臓結石の場合には、症状がないこともあります。

ただし、腎臓結石が移動したり、尿の通り道を塞いだりすると背中やわき腹、下腹部の激痛を起こすことがあります。痛みと共に、吐き気や嘔吐、冷や汗、血尿なども自覚する場合があります。

結石が尿の通りを悪くすると感染が起きる場合があり、発熱や悪寒などを伴うこともあります。症状として気付かなくても、腎臓の機能低下が起きる場合があるので注意が必要です。

検査・診断

小さい結石で症状が出ない場合には診断が難しいですが、結石の移動により痛みや血尿などが出れば症状から診断が可能です。結石に伴う典型的な症状に加えて、画像検査で結石の確認や尿路への影響の把握を行います。血液検査や結石分析などの検査は、腎臓結石を発症した原因の検索や治療方針の決定に役立ちます。

腎臓結石に対して行われる代表的な検査には以下のようなものがあります。

単純X線写真(腎尿管膀胱撮影:KUB)

約90%の結石は、単純X線写真のみで確認できるといわれています。ただし、小さい結石や尿酸結石、腸管内のガスが多い場合などは判断が難しいため、他の画像検査を併用します。

超音波検査

結石の同定や結石による尿路の閉塞(へいそく)の程度を調べることができます。医療機関によっては、外来ですぐに行うことのできる検査です。

排泄性腎盂尿管撮影()

単純X線写真で結石が確認しづらい場合に行うことがある検査です。また、結石が尿の流れにどのような影響を及ぼしているかも把握できます。

CT

小さい腎臓結石や腎臓結石による腎臓の構造の変化を確認できます。

血液検査

腎機能や尿酸、カルシウム、リンなどの数値に異常がないか確認します。副甲状腺ホルモンの過剰な分泌は、高カルシウム血症を起こし、腎臓結石の原因になるため、血液検査でホルモンの数値を調べることもあります。

結石分析

結石を採取できた場合には成分を調べます。成分の同定は、治療方針を決めるときに役立ちます。

治療

強い痛みが出ているときには、痛み止めや尿管の緊張を抑えるような薬を服用します。尿量を増やす目的で、輸液を行うこともあります。

画像診断で、自然に結石が排出されると判断された場合には水分摂取や内服薬で経過を見ます。しかし、結石が大きい場合や感染を起こしている場合、腎機能低下を伴っている場合には入院して外科的処置を検討します。

具体的には、外科的に結石を砕いたり、取り出したりする手術が行われます。最近では、患者さんに負担の少ない低侵襲(ていしんしゅう)な治療が積極的に行われるので、開腹手術で結石を取り出す治療法はほとんど行われていません。

腎臓結石に対して行われる代表的な外科的処置である、体外衝撃波結石破砕術(たいがいしょうげきはけっせきはさいじゅつ)経尿道的尿管砕石術(けいにょうどうてきにょうかんさいせきじゅつ)経皮的腎砕石術(けいひてきじんさいせきじゅつ)について説明します。

体外衝撃波結石破砕術

体の外で発生した衝撃波を体内の結石に当てることによって砕く治療法です。痛み止めの使用のみでできるので、多くの結石に対して第一選択の治療法になります。

ただし、腎臓結石の中でも腎臓内で鋳型になっているサンゴ状結石や大きい結石の場合には経尿道的尿管破砕術を併用することもあります。

経尿道的尿管砕石術

細い内視鏡を、尿道と膀胱を通って尿管に挿入し、レーザーなどを使用して結石を砕く治療法です。全身麻酔か下半身麻酔が必要になる処置方法です。

経皮的腎砕石術

背中から直接腎臓に約1cmの穴をあけて、内視鏡を挿入できるようにしてからレーザーなどで結石を砕く治療法です。

他の治療法で砕けないような硬い石や大きい石に対して検討される方法です。処置する場合には、全身麻酔が必要になります。

予防

腎臓結石は再発率が高いことが分かっており、生活習慣の改善や水分の積極的な摂取が重要です。

具体的には、1日2L以上の水分をとる、清涼飲料水や甘味飲料水、コーヒー、紅茶、アルコールなどの過剰摂取を防ぐ、肉の過剰摂取を防ぐ、塩分や糖分、脂肪の過剰摂取を防ぐ、などを心がけるようにするとよいといわれています。

ただし、今回挙げた予防法は一般的な腎臓結石に対する方法なので、最適な方法は担当医に相談するようにしてください。

最終更新日:
2021年07月27日
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2021/07/27
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