予防
膠原病は遺伝素因に加えて環境要因が複数積み重なって発症します。多くの研究で、関節のこわばり、レイノー現象などの症状に加えて血液検査での免疫異常などがあっても膠原病を発症してない前段階があることが分かっています。最近は検診などによって前段階で見つかるケースが増えていますが、禁煙などの生活習慣の改善が膠原病の発症が防げるかは分かっていません。
肺の合併症
提供:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
監修:北海道大学大学院医学研究院 免疫・代謝内科学教室 教授 渥美 達也先生
膠原病の方が注意すべき間質性肺疾患を知っていますか
膠原病の合併症の1つに、 間質性肺疾患という肺の病気があります。間質性肺疾患が進行すると、肺がだんだん硬くなって(肺の線維化)呼吸機能が低下していく可能性があり、一度線維化した部分は元の状態に戻ることはありません。


初期は無症状でも、進行すると息切れや痰の伴わない咳(空咳)などが現れます。呼吸の苦しさから疲れやすくなり、体重減少がみられることもあります。
“軽い運動でも息切れがする”“坂道や階段を上るだけでも息苦しくなる”などの変化を感じたら医師に相談してみましょう。病気の進行を防ぐためには早期発見・治療が重要です。
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