原因
薬物中毒の原因には大きく分けて3つの要因があります。
摂取する薬の量
もちろん、多ければ多いほど発揮される作用は強くなりますし、効果が現れるためにはある一定以上の濃度が必要になりますので、「クスリはリスク」といわれるように、よく効く薬には一定の危険があります。したがって、よく効く薬を正しい用量以上に多量に摂取してしまうと、中毒レベルの濃度になり異常をきたすようになってしまいます。
身体のなかで薬を処理、排泄する代謝経路の機能
薬を代謝する主な臓器は肝臓や腎臓ですが、これらの臓器の機能が低下してしまうと治療のための濃度を上回る濃度が維持されるようになり、異常をきたすようになることがあります。
薬の相互作用
薬を代謝する主な臓器である肝臓や腎臓において、複数の薬物は同じ代謝酵素や代謝経路を通って排出されます。その際、代謝経路が同じ薬を複数摂取すると、片方の薬ばかりが代謝されてしまいもう片方の薬は処理されずにいることがあり、このまま薬を日々摂取していると中毒レベルの濃度となってしまうことがあります。
医師の方へ
「薬物中毒」を登録すると、新着の情報をお知らせします