症状
虫垂炎の症状は時間経過に応じて変化するという特徴があります。初期の段階では食欲低下や気持ち悪さ、へその周囲の不快感などが自覚されます。初期段階では発熱はほとんど見られません。
炎症が波及するにつれて、痛みの症状は正中部から右下腹部へと移動するようになります。炎症が腹膜に広がると高熱が出たり、痛みのために歩行困難になったりします。
子どもの虫垂炎
最近では虫垂炎の発症年齢が低化し、小学校低学年での発症が増えました。ときには幼稚園児にも起こるようになっています。
小さな子どもの場合、虫垂炎になっても典型的な症状、すなわち吐き気や食欲低下、へそ周囲の不快感などを訴えることはほとんどありません。突然の発熱、腹痛、不機嫌などで発症することが多いため、子どもが不機嫌な様子だったり、いつもより泣いたりするといった症状を見落とさないことが重要です。小さな子どもの場合、なかなかよくならない発熱や腹痛、繰り返す下痢といった症状で発症する場合もあります。
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