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けっかんにくしゅ

血管肉腫

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

血管肉腫とは、血管の内皮細胞から発生するがんのことです。珍しいがんですが、体のいたるところにできる可能性があり、皮膚に生じることが多いです。

特に高齢者の頭皮にできることが多く、極めて悪性度が高いがんでもあります。がんは短期間で大きくなり、さらに転移も生じやすく、予後の極めて悪い非常に重篤な病気です。

原因

血管内皮細胞が何らかの変異により異常増殖することによって生じるがんですが、どのような遺伝子変異や環境的な要因が原因になっているかは解明されていません。

しかし、高齢者の頭部血管肉腫の患者さんの20~50%は頭部にけがをしたことがあるというデータもあり、外部からの物理的な刺激が発症に関わっているとも考えられています。

症状

特に高齢者の頭皮にできることが多いですが、最初は斑状のアザのような小さなふくらみができ、次第に(こぶ)のような結節ができます。がんはどんどん大きくなり、やがて結節に潰瘍を形成します。潰瘍を形成するようになると、少しの刺激で出血するようになり、痛みを伴うこともあります。

血行性に転移しやすく、特に肺への転移は肺の中に血液が溜まる血胸を引き起こして呼吸不全にいたることがあり、予後が非常に悪くなります。

頭皮にできた血管肉腫は短期間で大きくなり顔へ広がるため、患者さんも家族も精神的苦痛を受けやすい病気です。特に進行するとがんからの出血が増え、感染や組織の壊死の原因となって悪臭を放つこともあります。

検査・診断

血管肉腫の検査には、病理検査が必須です。組織の一部を取り、それを顕微鏡で観察したり、内皮細胞マーカーを用いたりします。

その他には、血液検査や超音波検査、レントゲン検査、CT検査などでがんの深さや転移の有無を調べます。末期になると、がんからの出血でショック状態や敗血症になることがあり、定期的な血液検査は治療方針を決めるうえでも重要です。

治療

がんの切除と放射線治療、抗がん剤治療が行われます。

がんの切除

がん自体だけでなくその周辺も含めて広範囲で切除しますが、別の部位から再発することもあります。

放射線治療

血管肉腫には放射線治療が効くことが知られており、手術や抗がん剤治療と併用して行われることが推奨されています。しかし、再発した血管肉腫には効果がないこともあります。

抗がん剤治療

腫瘍が大きく、多発している場合や体力が低下して手術に耐えられないような高齢者では、抗がん剤治療が主な治療法となります。抗がん剤としては、近年おもにタキサン系抗腫瘍剤が頻用されており、生存期間の延長などその有効性が確認されつつあります。

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血管肉腫を得意な領域としている医師

  • 京都府立医科大学附属病院 皮膚科 講師

    • 悪性黒色腫
      • 手術療法(センチネルリンパ節生検、リンパ節郭清術含む)
      • 薬物療法(免疫チェックポイント阻害薬、BRAF/MEK阻害薬など)
    • 乳房外パジェット病
      • 手術療法(センチネルリンパ節生検、リンパ節郭清術含む)
      • 集学的治療(化学療法、放射線療法、化学放射線療法など)
    • 基底細胞がん
      • 手術療法(植皮、皮弁等による再建術含む)
    • 血管肉腫
      • 集学的治療(化学療法、放射線療法、化学放射線療法など)