概要
頭部軟部組織損傷(こぶ)とは、頭の骨以外の部分に生じた損傷のことを指します。頭をぶつけることでこぶを生じることがありますが、骨折や頭蓋内出血がないかどうかなどに注意をする必要があります。
こぶのみで、軽度であれば特別な治療介入をせず、経過を観察することがあります。しかし、頭蓋内の出血や骨折を伴う場合には、手術が行われることもあります。
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原因
頭の骨以外の部分を軟部組織と総称しますが、頭部軟部組織損傷は、頭部に外力が加わることで生じます。具体的には、下記のような状況において頭部軟部組織損傷を生じる可能性があります。
- 転倒して頭をぶつける
- ケンカをして頭を叩かれる
- ラグビーやバスケットボール、柔道などのスポーツ中に頭をぶつける
- 交通事故の際に頭をぶつける
症状
外力が加わった部位に痛みが生じます。出血が生じてこぶができることもあります。また、脳や骨など、頭部に存在する組織の損傷を併発することもあります。
脳しんとうを起こした場合には意識消失が、頭蓋内に出血が生じた場合には頭痛や吐き気、嘔吐、手足の麻痺、手足のしびれなどが生じることがあります。受傷直後に意識がはっきりとしていても、時間経過とともに状態が悪化し、意識が失われたり、けいれんを起こしたりすることもあります。
その他、顔面神経が損傷を受けると、顔の動きがぎこちなくなったり、目を閉じることができずに目が乾燥したり、水を飲んだ際に口から垂れてしまったりすることがあります。涙腺、耳下腺などの組織が損傷を受けた場合には、目やにが増える、耳の周辺から唾液が漏れる、などの症状がみられることもあります。
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検査・診断
頭部軟部組織損傷では、外力が加わった状況や、症状を正確に評価することが重要です。
こぶができている場合でも、意識がはっきりしており、吐き気や嘔吐、頭痛、けいれん、手足の麻痺などがない場合には、検査をせずに経過をみることがあります。
上述のような症状がみられる場合、骨折や神経の損傷などが疑われる場合などには、頭部CTやMRIといった画像検査が行われます。時間経過とともに症状が明らかになることもあるため、症状の変化をみつつ必要な検査が行われます。
治療
状況に応じて治療方法が異なります。こぶがある程度であれば特別な治療介入をせず、経過を観察することがあります。しかし、頭蓋内の出血や骨折、神経損傷、腺組織の損傷などを併発する場合には、手術も考慮します。
外傷後、数週間以上経過してから症状が変化することもあります。そのため、頭をぶつけ、気になる症状がある場合には医療機関の受診を考慮することも大切です。
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