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インタビュー

公開日 : 2015 年 05 月 12 日
更新日 : 2017 年 05 月 07 日

「子どもが頭を打ったとき」の確認すべきことと対処法

お子さんが転び、頭を打ってしまうことはしばしばあります。子ども、特に乳幼児は大人と違い、症状を自分の言葉で説明することができないため、保護者が注意して見てあげなければいけません。頭を打ってしまったときに注意しなければならないのはどのような症状なのでしょうか。日々救急の第一線で多くの患者さんに向き合い、アメリカでも活躍された東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長の志賀隆先生にお話をお伺いしました。(なお、大人の場合については別記事をご参照ください。)

子どもが頭を打ったとき、まず絶対に確認すべきこと

頭を打ったあとは乳児や幼児は大泣きすることが多いです。きちんと呼びかけて、眼を開けることができるか、ちゃんと受け答えをすることができるかの確認をします。いつも通りの受け答えができれば、あまり心配のないことが多いです。大泣きせずに、そのまま意識をなくしてしまう、ぐったりしてしまう、呼びかけにも全く反応しない場合、けいれんを起こしてしまった場合などはすぐに救急車を呼びましょう。

危険な「打ち方」と「症状」

頭を打ったときに特に怖いのは頭蓋内出血(頭の中の出血)で、緊急の脳外科的な治療が必要になることもあります。「打ち方」と「症状」に注意しながら頭蓋内出血のリスクを考えていきます。

どのような打ち方が危険?

一般的には頭を打った時に大きなエネルギーがかかっている場合が危険です。「PECARN」という基準などを参考に考えると、受診すべきなのは以下のような場合です。

  • 車の外に放り出されるような交通事故にあった場合
  • 2歳以下の場合は90㎝以上、2歳以上の場合は150㎝以上の高さから落下した場合
  • ヘルメットをしていない状態で、歩行者としてまたは自転車に乗っており、乗用車やバイクに衝突した場合
  • 衝撃の強い高速の物体によって頭部を打撲した場合

どのような症状が危険?

以下のような場合は、危険であると考えてください。

  • 頭を打った時の記憶がない場合
  • 頭を打ってから30分以上の全健忘(記憶喪失)がある場合
  • 頭痛がどんどんひどくなる場合
  • 嘔吐した(複数回吐いた、2回以上嘔吐している)場合
  • 手足のしびれ、片麻痺(半身に力が入らない)がある場合
  • 物が二重に見えてしまう場合
  • けいれんが起きた場合
  • 意識がない、眠り込んでしまう場合
  • ぼんやりしている、話が通じない、的外れのことを言う場合
  • 暴れ出してしまう場合
  • パンダのような眼になっている場合
  • 耳の後ろにあざがある場合