医療法人誠和会 倉敷第一病院(以下、倉敷第一病院)は、1963年の開院以来、岡山県倉敷市の西部において急性期病院としての役割を担ってきました。2018年現在では、一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟を有するケアミックス病院として、地域の医療に貢献し続けています。
倉敷第一病院の取り組みについて、院長である佐藤和道先生にお伺いしました。
岡山県倉敷市に位置する倉敷第一病院は、外傷などの診療を行う整形外科中心の病院として1963年に開設されました。当時は、自動車事故の急増が社会問題となって交通戦争といわれていたほどであり、手術を必要とする患者さんが非常に多い頃でした。そのため、開院以来、骨折をはじめとする外傷の治療を多く行ってきた歴史があります。
近年では高齢化社会に突入し、高齢者の転倒による外傷が増加傾向にあります。当院では、股関節周辺骨折の治療から、手の外科や足の外科、人工関節置換術(膝関節、股関節)に至るまで、整形外科領域の疾患に一通り対応が可能です。
当院は、急性期医療の提供を中心に19科という幅広い診療科を標榜しています。
また、回復期リハビリテーションや地域包括ケアの実施にも力を注いでいます。回復期リハビリテーション病棟を有していることから、近隣の病院よりリハビリテーションの依頼を受けることもあり、地域の方々の健康に貢献しています。地域包括ケアでは、患者さんの在宅復帰に向けて、医療スタッフによる退院支援を行っています。
倉敷第一病院の救急診療では24時間対応できる体制を整えているため、救急搬送の受け入れや、整形外科の救急患者さんの手術の実施が可能です。
静脈瘤外来では、下肢静脈瘤を中心とした静脈疾患の治療を行っています。特に、下肢静脈瘤の手術に尽力していることは当院の強みのひとつです。2011年に保険適用された血管内レーザー治療手術を導入するなど、下肢静脈瘤の治療には積極的に取り組んでいます。気になる症状がある場合は、一度外来を受診してみてください。
気軽に受診していただける「身軽さ」が特徴のひとつです。初診の患者さんでも紹介状をご持参いただく必要はありません。また、手術を行う場合、当日までの待ち時間を短縮するように心がけ、なるべく迅速に対応しています。191床のベッドと手術室を有していながら、診療所のような利便性の高さを併せ持っているという風通しのよさが自慢です。
当院では、地域の方を招いてさまざまなイベントを行っています。たとえば、お月見やクリスマスのイベントとして、地域の方に院内を開放し、くらしき作陽大学 作陽音楽短期大学の学生によるコンサートを催しています。今後は、下肢静脈瘤に関する講演会など、院内での医療講演会の実施も検討しています。
当院では、岡山大学や川崎医科大学から来られたベテランの医師たちが診療にあたっています。そのため、下肢静脈瘤の手術をはじめさまざまな疾患に対応可能である一方、若手医師の不足が課題となっています。
救急の受け入れを行っていることから症例数が多く、手術の経験を積みたい医師や若手医師にとっては成長していける環境が整っているのではないかと思います。若い力の活躍を期待しています。
私たちは救急医療に積極的に取り組んでおり、救急の患者さんを24時間受け入れ可能な病院を目指しています。いつでも、どのような疾患でも診られる体制を維持することは容易ではありませんが、可能な限り、患者さん一人ひとりに真摯に対応する病院でありたいと考えています。
医療法人誠和会 倉敷第一病院 病院長
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。