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インタビュー

公開日 : 2015 年 12 月 28 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

国際保健活動と小児救急医。井上信明先生が目指すもの

子どもの救急医療の専門性を高めることは、都会であっても地方都市であっても、さらに途上国であっても必要なことです。都立小児総合医療センター救命救急科医長の井上信明先生は、この取り組みに現在積極的に関わっておられます。国を越え、地域レベルで考える小児救急医療の未来について、井上先生の考えをお話頂きました。

国際保健活動を目指すうえでの小児救急

私の医師としての目標は、途上国医療に貢献することです。いずれは国際保健活動にしっかりと取り組みたいと考えています。

米国とオーストラリアでの研修を終えた頃、日本の小児救急医療において、小児救急医療の新しい概念を根付かせること、また人を育てることなど、取り組むべきことがあることに気づきました。

2015年現在、都立小児総合医療センターが開院してから5年以上が経ちました。この間に若くて優秀な小児救急医がしっかりと育ってきています。日本の小児救急医療もアメリカに遜色ないところまでできるようになってきているのです。

地方・世界に目を向ける―小児救急が発展していくためには?

都立小児総合医療センターは東京にある病院であり、まだまだ改善の余地がありますが、病院の周辺に住んでいる子どもたちに対しては24時間体制で小児救急医療を提供することができるようになってきています。今後は、地方に住んでいる子どもたちも同じような恩恵が受けられるようにしないといけません。日本の地方における小児救急医療体制の在り方を考えることは、実は途上国における保健医療システムの改善を考えることに通じるものがあります。

今後日本国内で小児救急医療を発展させていくためには、人材育成という課題もあります。私の理想は、トレーニングシステムをスムーズに回るような形にすることですが、現在の状況を見る限り、徐々に理想的な教育システムが作られてきています。このような教育を受けた若手医師たちが自分たちの次の世代の医師を教育すること、そして全国に羽ばたいていくことが、次のステップとして必要なことだと感じています。