インタビュー

性器カンジダ症の市販薬-再発の場合に限り市販薬が購入可能

性器カンジダ症の市販薬-再発の場合に限り市販薬が購入可能
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

性器カンジダ症は女性特有の疾患といわれるほど女性の患者さんが多いです。外陰部のかゆみや、粥状・ヨーグルト状と例たとえられる白い帯下(たいげ、おりもののこと)などの特徴的な症状があらわれます。性器カンジダ症の治療に使用される薬については「性器カンジダ症の薬-抗真菌薬を使用した治療が行われる」でも触れましたが、ここでは自分でも購入することのできるOTC医薬品について、臨床経験豊富な尾上泰彦先生に詳しく教えていただきました。

性器カンジダ症の薬は市販されていませんか?

性器カンジダ症が再発した場合は薬局でOTC医薬品を購入することができます。OTC医薬品とは、Over The Counterの略称で、医師の処方箋が必要な「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラックストアなどの店舗で購入することができる「一般用医薬品」「要指導医薬品」のことです。

 どうして性器カンジダ症では再発時しか購入することができないのですか?

性器カンジダ症の診断は医師による問診・検査の結果によって下されます。仮に性器カンジダ症の症状が出ていたとしても、その症状は本当にカンジダ菌によるものなのかはわかりません。性器カンジダ症を再発した方に限って販売がされるのは、初回感染時と同様の症状が出るため自己診断をすることができる、とされているためです。 性器カンジダ症を治そうとして通常の軟膏を患部に塗布する方もいらっしゃるようですが、かえって症状を悪化させてしまうだけです。

  • かつて性器カンジダ症と診断されたことがあり、その時と同じような症状が出た
  • 性器カンジダ症の症状が頻繁にあらわれる

このような場合には、OTC医薬品を購入して自己治療を選択するのもひとつです。

  • 性器カンジダ症かもしないけれど、初めて症状が出たのでわからない
  • かつて性器カンジダ症と診断されたことがあるが、再発の際の症状に自信が持てない

わからないときには専門医の診断をうけて治療する。これが望ましいといえるでしょう。 主な腟炎には腟トリコモナス症や細菌性腟症もあります。不調の原因を特定するのは医師による問診と検査です。不安があるときには早い段階で専門医のもとを訪れて検査を受けるようにしてください。

OTC医薬品とはどういうものですか?

医師の処方箋がないと購入することができない医薬品を「医療用医薬品」といいます。これに対して、「一般用医薬品」と「要指導医薬品」があります。このふたつをあわせてOTC医薬品と呼んでいます。

OTC医薬品には使用方法の難しさや相互作用・副作用などの項目があり、この項目の評価内容によって分類されています。 性器カンジダ症のOTC医薬品には腟錠(腟坐剤)・クリーム剤があり、かゆみや帯下などの症状は使用開始から2~3日ほどで改善されることが多いです。しかし症状が落ち着いてきたとしても患部に菌が残っている可能性もあるので、自己判断をせず薬剤師・登録販売者の指示を守るようにしてください。