インタビュー

カンジダは必ずしもSTD(性感染症)ではない

カンジダは必ずしもSTD(性感染症)ではない
堤 治 先生

山王病院(東京都) 名誉病院長

堤 治 先生

この記事の最終更新は2015年11月02日です。

特に女性に特有な疾患で男性での患者数が少ない感染症としてカンジダがあります。今回は性器周辺にカンジダの症状が生じる外陰性カンジダについて、山王病院病院長の堤治先生に解説していただきました。

外陰腟カンジダとは、カンジダ菌の繁殖によって起こる性器の炎症です。カンジダ菌は男女に関係なく、皮膚や口の中、腸にも存在する、もともと体にいる菌(常在菌)の一種です。女性の場合、腟内の菌バランスがくずれて、カンジダ菌が繁殖すると腟カンジダを発症し、腟と外陰部の炎症を合併することが多いため、外陰腟カンジダと言われます。

  1. 性行為などで移行したカンジタ菌が繁殖する
  2. 腟内に常在していたカンジダが何らかの誘因によって繁殖する 

カンジダ菌が活性化する原因については、大きくこのふたつに分けられます。
外陰腟カンジダSTDというイメージが強いですが、実は性交渉による感染は数%と決して高くありません。性交渉以外にも、抗生物質の投与、妊娠糖尿病による免疫力の低下、過度のストレス、下着によるムレなどが原因になることもあり、誰もが発症の可能性を持っています。また再発率が高いのも、この外陰性カンジダの特徴と言えるでしょう。

カンジダ菌に感染すると、外陰部や腟に強い痒み痛み・腫脹などの症状があらわれるほか、帯下にも特有の色と性状(酒かす状、おかゆ状、ヨーグルト状)を示します。これらの症状のみで十分に診断は可能です。

腟内カンジダは妊娠していない女性では約15%、妊娠している方では約30%といわれており、決して珍しいものではありません。

外陰腟カンジダと診断された場合、抗真菌薬の腟錠での治療、腟洗浄などの治療がなされます。カンジダは常在菌のため、無症状パートナーの治療は必要ありません。また、患者さん本人が保菌者であっても無症状の場合は特に治療を行わず経過をみることもあります。

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