
カンジダ菌によって引き起こされる性器カンジダ症の治療方法や治療期間などについて、尾上泰彦先生に伺いました。
カビの仲間であるカンジダ菌によってひきおこされる性器カンジダ症は、性器の真菌感染症です。この性感染症は女性に多く見られるため女性に特有の疾患と言われることもありますが、男性にも症状が出ることがあります。女性の場合は外陰腟カンジダ症(腟炎と外陰炎が合併した状態)を、男性の場合は亀頭包皮炎を引き起こします。 自覚症状や医師による問診、診察の際に炎症を認めるなどして診断を下されたのち、性器カンジダ症の治療が開始します。
病院での治療には、抗真菌薬の腟錠(腟坐剤)、軟膏、クリーム、経口錠が処方されます。 合併症を起こしていない急性外陰腟カンジダ症の場合、腟洗浄後に腟錠(腟坐剤)を腟深部に挿入する治療方法をとります。一般的には連日通院していただき、イミダゾール系の抗真菌薬を1日1個投薬します。使用するのは以下に表記するいずれかの腟錠(腟坐剤)です。
ほかにも腟錠による週1回の治療方法もあります。連日の通院が困難な場合にこの方法を選択することもありますが、上記の連日投薬の方がやや優れていると言われています。以下に表記するいずれかの腟錠(腟坐剤)「を使用します。
腟錠(腟坐剤)の使用と並行して、1日に2~3回軟膏やクリーム等治療剤の塗布も行います。
女性に比べて男性の患者さんは少ないといわれていますが、包茎、糖尿病、ステロイド剤を使用している方などの場合には症状が出やすいといわれています。
男性の治療方法でも、女性と同様の治療薬を使用して治療を行います。 治療中は刺激の強い石鹸の使用は控え、局所の清潔と安静を心掛けてください。性器カンジダ症の原因となるカンジダ菌はカビの仲間ですので、通気性のよい下着を着用するようにしましょう。性交渉も完治するまでは控えてください。もしパートナーが性器カンジダ症の診断を受けたときには、一緒に病院で検査・治療を受けるようにしましょう。
腟錠(腟坐剤)の連日投与は約1週間行います。その後薬剤が効いているのかを判定し、もし十分な効果が認められないようであれば治療の追加を検討します。
再発の場合に限ってですが、OTC医薬品(Over The Counterの略称で、従来は「一般用医薬品」呼ばれていた市販薬)を薬局で購入することができます。 なかには通常の軟膏を使用することで治療を試みようとする方もいらっしゃいますが、かえって症状を悪化させてしまうこともあるので、ご自身で治療薬を購入するときには、OTC医薬品を選択するようにしましょう。 症状が改善されない、前より悪化したときには専門医による治療を受けましょう。
プライベートケアクリニック東京 院長
尾上 泰彦 先生の所属医療機関
関連の医療相談が10件あります
寒気と倦怠感
昨日から背中がゾワゾワして、とても寒いです。 入浴後でもすぐに寒くなってしまい、怠くて… 今日も朝からずっと寒気があります。 コタツに入ると寒さと暑さが交互にくる感じです。 先程熱をはかったところ、一瞬37.8になり、その数分後はかってみると36.4とまた低くなりました。 喉の痛みはなく、頭が痛い程度です。 あとは生理中です。 ここのところ、喉がよくかわきます 病院に行くべきでしょうか 行くとなると自分で運転もできず頼れる人もいません
お腹の調子が悪いです
今年の1日頃からまず胃が痛くなって、 熱も一日で下がったのですが出て、 現在は胃の方は大丈夫なんですけど 気にすればするほどお腹の調子が良くない気がします、、、 今もちょっとお腹の下あたりが痛いような痛くないような違和感がある感じで、多分今日は食べすぎでそうなってるのかもしれないですけど胃の問題と関係あるのでしょうか??
首の付け根(髪の生え際辺り)にしこり
病院で診てもらいたいと思っているのですが、どのような病院の何科で相談すればいいか分かりません。 アドバイスをいただければ嬉しいです。 診てもらいたいのは、首の付け根(髪の生え際辺り)に感じる塊(しこり?)です。 皮膚表面というより、もう少し奥のように感じます。 頸椎が頭蓋骨に入り込む辺り、ちょうど体の中心線上だと思います。 押すと痛いなどの症状は特にありません。 ただ、ツボを押したときのような周囲に「響く」ような感覚があります。 また、関連しているか分かりませんが、首コリ、肩コリはここ何年もずっとあります(未受診) 塊が気になりだしたのは、ここ1ヶ月程度です。 以上、どうぞよろしくお願いします。
乳房のしこり
今朝起きた時にたまたま脇をさわったら乳腺に沿ったかんじで線状に腫れているような感触でした。 痛みはなく、途中小さなしこりがあります。腕をあげると皮膚のひきつれがみえます。 乳がんの疑いはありますでしょうか。
※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。
「カンジダ症」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。