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インタビュー

性感染症(STI)のまとめ―性感染症にならないために

性感染症(STI)のまとめ―性感染症にならないために
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

「性感染症」というテーマは、日常生活の中ではなかなか話題にしにくいものかもしれません。しかし、性感染症の知識は、私たちがきちんと身につけておかなければならないものです。

性感染症全般について、また予防のための心がけについて、性感染症学会の代議員としてわが国における性感染症予防・治療を牽引し、ご自身の診療所でも長きに渡り性感染症の患者さんと向き合われてきた尾上泰彦先生に伺いました。

STIは、Sexually Transmitted Infectionsの略で、性感染症のことを言います。性感染症は、性行為によって感染する病気の総称を言います。STIはかつて性病と呼ばれており、「淋病」「梅毒」「軟性下疳」「鼠径ヘルニア肉芽腫症」が四大性病として知られていましたが、その後性行為によって伝染する感染症は多くあることが分かりました。

その後、1945年にSTDという言葉が1975年にWHOから提唱されました。当時日本ではSTDを「性行為感染症」と表現していましたが、近年「性感染症」と名称が変わりました。現在では性行為により感染する可能性のある病気について、無症状のものや全身的に現れる可能性のあるものを含んで広く表現し、STIという言葉が用いられるようになりました。そして、2008年12月に日本性感染症学会がSTDからSTIへ名称を変更しました。

現在、STIとして挙げられるものは17種類です。「梅毒」「性器ヘルペス」「尖圭コンジローマ」「クラミジア感染症」「淋菌感染症」「性器伝染性軟属腫」「腟トリコモナス症」「細菌性腟症」「ケジラミ症」「性器カンジダ症」「非クラミジア非淋菌性尿道炎」「軟性下疳(げかん)」「HIV感染症/エイズ」「A型肝炎」「B型肝炎」「C型肝炎」「赤痢アメーバ」です。

男性・女性ともに、クラミジア感染症の患者数が最も多いです。2002年をピークに男性女性共に年々減少していましたが、男性の患者数は近年微増しています。

男性の性感染症4疾患での患者数の推移

男性の性感染症4疾患での患者数の推移

女性の性感染症4疾患での患者数の推移

女性の性感染症4疾患での患者数の推移

性感染症を予防するために、以下のことを心がけましょう。

  • 不特定多数の人とセックスをしない
  • 最初から最後までコンドームを使用する
  • 「愛のある健康なセックス」
  • オーラルセックスをした場合は、咽頭のクラミジアと淋菌検査も受ける

咽頭感染の多くには症状がありません。しかし検査は簡単で、最近では咽頭の「ガラガラうがい」でも検査ができるようになりました。オーラルセックスをした場合は、検査を受けるようにしましょう。
参考:「クラミジア・淋菌などの咽頭感染―のどからうつる性感染症に注意!

性感染症は自分ひとりだけの問題ではありません。今後の事も考え、以下のような方は自覚症状がなくても性感染症の検診(STI検診)を受けると良いでしょう。

  • 性感染症が心配な方
  • エイズ検査を希望する方
  • 不特定多数のパートナーと性交渉をもった方
  • 性風俗店に行った方(ハイリスク)
  • 外国でセックスした方
  • ED治療薬の処方患者
  • 新しくパートナーができた方
  • 結婚する方
  • 子供を作る方
  • 父親・母親になる方
  • 心に性感染症に関する傷(不安)がある場合

このように人生の節目にSTI検診を受けることで、将来の事をしっかりと考え、心も体も健康に保ちましょう。

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  • プライベートケアクリニック東京 院長

    尾上 泰彦 先生

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