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卵巣が腫れている!?考えられる原因とは
卵巣は子宮の両側にあるそらまめのような形の器官で、女性ホルモンをの分泌して、や排卵に関わる重要な臓器です。ただ、腹部の奥にあり「沈黙の臓器」とも言われるため、少しくらい腫れていたりしても症状が出...
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卵巣が腫れている!?考えられる原因とは

公開日 2016 年 02 月 10 日 | 更新日 2017 年 08 月 14 日

卵巣が腫れている!?考えられる原因とは
メディカルノート編集部 [医師監修]

メディカルノート編集部 [医師監修]

卵巣は子宮の両側にあるそらまめのような形の器官で、女性ホルモンをの分泌して、や排卵に関わる重要な臓器です。ただ、腹部の奥にあり「沈黙の臓器」とも言われるため、少しくらい腫れていたりしても症状が出ないことが多いです。しかし、そのため検診などで卵巣が腫れていると指摘されて初めて卵巣が腫れていると気づく方が少なくありません。ここでは卵巣の腫れについて、原因や症状、見つかった際の対応にどうしたら良いかをわかりやすくご紹介します。

卵巣が腫れる原因は?病気のせい?

卵巣の腫れのことを「卵巣腫瘍」と言います。原因は様々で、治療が不要なものから早急な切除が必要なものまで種類も多岐にわたります。

卵巣は排卵のたびに傷つき、修復を繰り返しているので、卵巣は女性の体の中でいちばん腫瘍ができやすい部分の一つです。しかし、卵巣の病気腫れは自覚症状がないことも多いため、病気になっても気がつきにくく、他の検診をきっかけに発見されるケースが目立ちます。そこには、片方の卵巣に異常があっても、もう片方の卵巣が働きを補うので発見しにくいという理由があるのです。

卵巣が腫れていると言われた場合、おおまかには次のような原因が考えられます。腫瘍の場合、ホルモンの影響で腫れる場合、炎症を起こした場合です。 

腫瘍の場合、ここでは「卵巣腫瘍」と呼びますが卵巣腫瘍は悪性度によって大きく3つに分けられます。まずは良性腫瘍が、そして「卵巣がん」とされる悪性腫瘍、そして悪性と良性の中間の性質を持っている「境界悪性腫瘍」です。診断のためには、まず内診や超音波検査で確認し、場合によってはCTやMRIといった画像検査や血液検査で腫瘍マーカーを調べて良性か悪性かを区別します。

卵巣の腫れの多くは良性腫瘍!

卵巣が腫れている際に最も考えられるのは卵巣に腫瘍ができている場合ですが、卵巣腫瘍の9割以上は良性の「卵巣嚢腫」です。卵巣内に水、古い血液、や脂肪などの分泌物が溜まってできます。中身によって「漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)」「粘液性嚢腫」「皮様性嚢腫」「チョコレート嚢腫」などに分けられます。ただし、卵巣は腹部の奥の臓器であるため、手術で摘出して病理検査(顕微鏡で腫瘍を構成する細胞の顔つきを見て、良性か悪性かを判断する検査)をしてみないと、良性か悪性かの区別はつきません。

小さい卵巣腫瘍は良性のことが多いため、小さければ経過観察ですみますが、4~5㎝になると、卵巣腫瘍の摘出手術が必要になる場合があります。これは卵巣腫瘍が大きくなると、悪性化の心配のほかに腹痛や腰痛、頻尿や便秘などが生じる可能性や卵巣の根元がねじれて激痛を伴う「茎捻転」を起こす可能性があるからです。

治療の基本は手術です。現在では、開腹手術だけでなく、腹腔鏡手術でのう腫の部分だけをくり抜くという、体の負担の軽い手術も可能です。卵巣を嚢腫の部分だけを切除するか、全摘する(丸ごと摘出する)するか、卵巣と卵管を併せて摘出するか(子宮附属器の摘出)は、嚢腫の状態や患者さんの年齢、希望などによって変わります。閉経後の50歳以上の女性では、予防的に卵巣を全摘することもあります。

ホルモンの影響でも卵巣が腫れる!?

卵巣が腫れる原因としてホルモンの影響もあります。1つは生理の周期に伴う腫れで、排卵後に卵巣の中に「黄体」が残って卵巣が腫れたようになり、お腹に張りを感じることや腹痛を伴う場合があります。このほか、妊娠初期にも卵巣が腫れる場合があります。多くは排卵後に形成された黄体が妊娠成立によって分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンに刺激されることによるようです。この卵巣の腫れは「ルテイン嚢胞」と呼ばれます。ルテイン嚢胞であれば、妊娠10週の頃のhCG分泌のピークと腫れのピークが重なり、それ以降hCG 分泌が落ち着いてしまうと腫れは縮小します。これらの場合には自然経過を見て、縮んだり消失の過程を観察しますしたりするのを確認するのが良さそうです。

卵巣は腹部の奥にあるため、病気になっても腫瘍ができてもなかなか気づかないことが多く、気づいたときにはかなり症状が進行していて、卵巣を摘出しなければならない場合があります。腫れの種類にもよりますが、経過観察が重要で3ヶ月を指標に大きさがどの程度確認しているかをチェックするとよいでしょう。特にこれから妊娠・出産を希望している女性にとっては大切な臓器ですので、定期的に検査を受けることをおすすめします。

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