ちつとりこもなすしょう

腟トリコモナス症

同義語
トリコモナス腟炎
最終更新日
2022年08月01日
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2022/08/01
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

腟トリコモナス症とは、腟トリコモナスと呼ばれる原虫が腟や尿道に感染することによって生じる病気です。性感染症の1つであり、主に性行為によって感染するとされています。

男女共に発症する可能性がありますが、男性よりも女性のほうが症状は強く、発症すると悪臭のする帯下(おりもの)や腟の強いかゆみなどが生じます。また、妊娠中に感染すると早産を誘発する可能性があることも知られています。一方で男性は腟トリコモナスに感染しても無症状であることが多く、知らず知らずのうちにパートナーに感染させているケースも少なくありません。

治療は抗菌薬の一種であるメトロニダゾールの内服や腟剤(腟の中に挿入する薬)などを用いた薬物療法が行われます。一方で、腟トリコモナス症は完治したとしても再び感染する可能性があるためコンドームを使用するなど適切な予防策が必要です。

 

原因

腟トリコモナス症は腟や尿道に腟トリコモナスと呼ばれる原虫が感染することによって引き起こされる性感染症です。多くは腟トリコモナスに感染したパートナーとの性行為によって感染します。また、腟トリコモナスは感染力が強いため、下着やタオル、便座、浴槽などを介して感染し、性行為の経験がない方や幼児が発症するケースもあります。

症状

腟トリコモナス症は男女共に発症する可能性がありますが、症状の現れ方は大きく異なります。

男性では尿道に炎症が生じることで軽度の痛みなどが生じることもありますが、多くは無症状です。また、腟トリコモナスは前立腺や精嚢(せいのう)にも侵入するため前立腺炎などを引き起こすこともあります。

一方で女性は腟トリコモナスに感染しても2~5割は無症状とされていますが、発症すると悪臭を放つ泡状の帯下(おりもの)と腟の強いかゆみを生じるのが特徴です。また、妊娠中に感染すると早産を引き起こしやすくなることも知られています。

検査・診断

腟トリコモナスが疑われる場合は、男性の場合は尿道からの分泌物、女性の場合は腟の分泌物を採取し、培養検査が行われます。また、尿道や腟の分泌液にほかの細菌や、炎症があるときに生じる細胞の有無を顕微鏡で調べる検査が行われることもあります。

そのほか、女性の場合は腟分泌液採取の際に、内診やコルポスコープ検査などで腟内や子宮頸部(けいぶ)の状態を調べる検査を行うのが一般的です。

なお、腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出(リアルタイムPCR法)は2022年6月から保険収載されました。

治療

腟トリコモナス症は、メトロニダゾールなどの抗菌薬の内服薬や腟錠を用いた薬物療法が行われます。特にメトロニダゾールを内服すると9割以上で症状の改善がみられるとされています。

なお、性行為によって感染したと考えられる場合はたとえパートナーが無症状であっても同時に治療を行うことが大切です。パートナーが未治療では、治癒したとしても再び性行為によって感染してしまう可能性が高くなるため注意しましょう。

予防

腟トリコモナス症は主に性行為によって感染する病気であるため、コンドームの正しい使用が第一の予防になります。また、不特定多数のパートナーと性的な接触を持たないことも大切です。

一方で腟トリコモナスはタオル、下着、便座、浴槽などを介して感染することもあるため、身近に感染者がいる場合はタオルの共用を避けたり、便座や浴槽の消毒などをしたりすることも必要となります。

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