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インタビュー

腟トリコモナス症の感染率と潜伏期間

腟トリコモナス症の感染率と潜伏期間
尾上 泰彦 先生

プライベートケアクリニック東京 院長

尾上 泰彦 先生

トリコモナスは感染率が高く、潜伏期間も人によって異なる性感染症です。トリコモナスの感染率・潜伏期間について、引き続き尾上泰彦先生に教えていただきました。

トリコモナス感染症は、重大な後遺症も少ないため比較的軽い部類の性感染症といわれていますが、1回の性行為で感染する確率はかなり高く、日本の女性の5〜10%程度がトリコモナスに感染していると言われています。

トリコモナス感染症で圧倒的に多いのは、トリコモナス腟炎です。健康な女性では、腟中に「デーデルライン乳酸菌」という乳酸菌が優位を保って存在しているため腟内は酸性に保たれており、外部からの雑菌の侵入や繁殖を防いでいます。

妊娠するときはアルカリ性である精子が酸性である腟内を中和しながら奥へと進むので、また生理のときは排卵が近づくと精子を子宮にうまく送るために自然に変化するので、これらの場合には、腟内がアルカリ性へと変化します。そのためトリコモナス原虫やさまざまな雑菌などが侵入しやすい環境になってしまうのです。

生理時に性行為やそれに類似した行為をとると感染しやすくなることには、こうした体の変化が関係しているのです。

トリコモナス感染症は感染してから症状が現れる期間、潜伏期間は男女ともに早くて約3日、遅くても1ヶ月経ってから、平均的には10日前後であると言われています。 しかし男性の場合ではトリコモナス原虫に感染していても自覚症状が乏しい場合も多く、潜伏期間がはっきりと特定できないことがあります。

また、検査による特定も困難であることが多いので、パートナーの女性が腟トリコモナス症であると診断されたら治療を開始する必要があります。 女性の場合では、前述した期間には症状が現れない無症候性感染者が約20〜50%いると言われていますが、その中の3分の1は6ヶ月以内に症状が現れるなど潜伏期間に幅があります。

トリコモナス原虫に感染した場合は、症状があらわれていなくても性行為などを行うと相手に移してしまう可能性が十分あるといわれています。特に若い女性の腟トリコモナス症が増加してきているのは、潜伏期間中の性行為やそれに類似した行為が原因であることが明らかになってきています。 またトリコモナスは感染力が高いので、潜伏期間の感染者と同じお風呂やタオル、トイレなどを共有することで感染してしまいます。

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