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インタビュー

公開日 : 2017 年 02 月 03 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

乳がんの手術方法―各手術のメリット・デメリットを解説

乳がんは毎年9万人が罹患する,女性が罹りやすいがん第1位の病気です。最近は乳がんに罹患した有名人の報道も多く、この病気に対する関心が高まっています。実際に乳がんはどのような症状がみられ、どのように治療していくべきでしょうか。本記事では東京医科大学 乳腺科学分野准教授 山田公人先生に、乳がんの手術療法を中心に解説していただきました。

乳がんの一般的な症状とは

胸をおさえる女性

乳がんを発症すると一般的には次のような症状が現れます。

胸のしこり

乳がんで圧倒的に多い症状は胸のしこりです。胸のしこりは、「検診による発見」よりも「患者さんが普段のチェックによって自分で発見する」ほうが多いといわれています。普段から自分で触って確かめる方であれば、腫瘍が1cm前後の大きさになった時点で違和感を持ち、受診されることが多いようです。一方、セルフチェックしていない方や、違和感に抱きつつも普段の生活に忙殺される方だと、腫瘍が大きくなってしまってから受診されるケースがしばしばみられます。

皮膚の変化

胸のしこり以外には、

・乳頭から出血する

・皮膚に潰瘍ができる

・えくぼのようなくぼみができる

・皮膚が赤く腫れる

といった症状もみられます。これらの症状は、がんが乳房の皮膚の近くにまで達することで発現します。がん細胞が皮膚のリンパ管の中に詰まると、しこりはないものの乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱を持つようになります。これは「炎症性乳がん」と呼ばれ、がんが全身に転移しやすい病態です。症状が現れた場合にはなるべく早期に医療機関に相談してください。

リンパ節の腫れ

乳がんはリンパ節に転移しやすい特徴があります。特にわきの下(腋窩リンパ節)、胸骨のそば(内胸リンパ節)、鎖骨の上下(鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)には転移しやすいとされています。がんが転移することでこれらのリンパ節が腫れてくると、リンパ液の流れがせき止められて腕がむくんだり、腕に向かう神経が圧迫され、腕のしびれを引き起こすことがあります。

胸の痛み

「胸の痛み」が理由で受診される患者さんも非常に多いのですが、多くの乳がんは痛みを伴いません。もちろん乳がんでも痛みが現れるケースがあるので、念のため医療機関を受診することは大切ですが、多くの場合は乳がんでなく、ストレスや不安が原因となって発症する乳腺痛です。乳腺はホルモンの影響を受けやすい臓器なので、ちょっとした不安やストレスにより症状が現れます。

乳がんが他の臓器に転移した際の症状

がんが転移した臓器によって、症状はそれぞれ異なります。臓器によっては症状が全く現れないこともあります。一方、腰・背中・肩などの痛みが持続する場合には骨転移が疑われます。骨転移し、荷重がかかる部位に腫瘍ができた場合、骨折を起こすリスクもあります。

がんが肺に転移した場合は咳が出る、息が苦しくなるといった症状が現れることがあります。また、肝臓に転移した場合は比較的症状が出にくいですが、進行するとお腹の張り、食欲の低下、痛み、黄疸といった症状が現れます。

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