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インタビュー

公開日 : 2017 年 06 月 05 日
更新日 : 2017 年 06 月 05 日

渡航医療とは? 医療ツーリズム・メディカルツーリズムとの違いや、日本経済への影響を解説 

近年、海外の医療サービスや医療技術をうけるために渡航する渡航医療が広まっています。渡航医療と同じ意味を持つ言葉として「医療ツーリズム」・「メディカルツーリズム」がありますが、これらは厳密にいうと渡航医療とはニュアンスが異なります。

そもそも渡航医療とはどのようなもので、医療ツーリズム・メディカルツーリズムとの違いはどこにあるのでしょうか。渡航医療について、北海道大学病院 国際医療部 副部長(専任・准教授)のピーター・シェーン先生に解説いただきました。

渡航医療とは

外国人旅行者

渡航医療とは「医療を受ける目的で他の国へ渡航すること」と定義されています1)。国によって医療技術、医療制度、治療費用などは大きく異なり、在住する国では望み通りの医療を受けられないことがあります。そのニーズを満たすために、海外へ渡航し、他国で治療を受ける方が増えてきています。

1)日本の観光庁による定義より

日本は「質の高い医療を多くの人が受けられること」が大きな魅力

例えば日本では、質の高い医療技術をもつ上、健康保険制度が整備されているため、所得の多寡にかかわらず高度な医療を受けることができます。こういった国は非常に珍しいため、医療水準が低く高度医療を特定の病院のみでしか受けられない国の人々は、良い医療を求めて日本に来訪される方が多くいます。このような背景から、在住する国にはない医療体制・サービスを求め、海外へ渡航し治療を受けるニーズがあります。

渡航医療の目的

日本政策投資銀行の資料では、渡航医療の目的の約7割は最先端の医療技術よりよい品質の医療を受けることであると示されています。

【医療ツーリストの渡航目的】2)

最先端の医療技術    40%

よりよい品質の医療   32%

待機時間の解消     16%

低コストの医療      9%

低コストの美容整形など  4%

 

渡航医療ではそのほかにも、健診・検診サービス(人間ドック、各種がん検診、成人病検診 )やリハビリテーション(回復期リハビリ、心理リハビリ)などを受けることが目的になることもあります。

2)出所:日本政策投資銀行

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