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インタビュー

公開日 : 2017 年 06 月 04 日
更新日 : 2017 年 06 月 05 日

医療の国際化をどう推進するか ‐渡航医療などで加速する「医療グローバル化」の課題を解決する取り組み

日本は「学問としての医療」では複数のノーベル賞受賞者を輩出するほど国際的なプレゼンスを高めていますが。しかし「産業としての医療」としてみてみると、医療の領域は長らく外国との情報共有や技術輸入・輸出活動が乏しかったことから、国際化が進んでいない分野として捉えられてきました。

しかし近年では医療の国際化が加速したことからグローバル化に向けた様々な取り組みが推進されはじめています。いったいどのような取り組みが進められているのか、北海道大学病院 国際医療部 副部長(専任・准教授)ピーター・シェーン先生に解説いただきました。

医療の国際化の現状

日本人・外国人医師

日本のあらゆる分野が国際化していく中で、医療は最も出遅れた分野だったといわれています。それは日本と海外の医療の間には、医療制度、免許制度、保険制度、言語、医療倫理の問題など様々なギャップがあったからだと考えられています。

しかし、近年ではインターネットや国際交通網の発達によって拡大に伴い、医療の国際化が加速しています。

日本の医療をリードする国立大学病院で展開される「医療の国際化」

では実際に、医療の国際化に向けどのような取り組みが行われているのでしょうか。

ここでは地域と国の発展を支えるという使命を持つ国立大学の附属病院で展開される医療国際化実現に向けた取り組みに着目して紹介したいと思います。

国立大学付属病院のなかで、国際化が重要視されている

国立大学付属病院の今後の指針を決定していく国立大学付属病院長会議における将来像実現化ワーキンググループでは、これからの日本の医療をリードするための理想像を検討し、実現に向けて取り組みを進めています。

その中で当グループは下記の7つをテーマとし、それぞれの目標設定、これまでのフィードバック、今後の課題検討を毎年行っています。

・教育

・診療

・研究

・地域貢献・社会貢献

・国際化

・運営

・歯科

この7つのうちの一つに国際化が挙げられており、国立大学病院の今後の方針において重要なテーマとして扱われています。

出典:http://nuh-forum.umin.jp/report/document/granddesign2016.pdf

国際化を推進している国立大学病院

現在、日本には国立大学附属病院及び医学部附属病院が42あり、その中で国際医療を担う専門部門を配置している病院は9つあります。さらにその中で、国際医療の専任教員を常駐させているのは北海道大学、九州大学、大阪大学、東京大学の4つのみです。これらの大学病院が、日本の医療の国際化をリードしようと積極的に取り組みを進めています。

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