疾患啓発(スポンサード)

大腸内視鏡検査で使用する下剤について

大腸内視鏡検査で使用する下剤について
梶尾 裕 先生

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 副院長 糖尿病内分泌代謝科診療科長 第一糖尿病...

梶尾 裕 先生

目次
項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を挿入して大腸内部を詳しく観察する検査です。こちらのページでは、大腸内視鏡検査の流れなどをご説明しました。本記事では、大腸内視鏡検査で使う下剤について、国立国際医療研究センター病院人間ドックセンターの梶尾 裕(かじお ひろし)先生にお話を伺いました。

通常、大腸の粘膜には便が付着しており、その状態では内視鏡を挿入しても正確に観察することができません。よって、前処理薬(下剤)を服用することで大腸内の便を洗い流し、内視鏡検査の精度を向上させます。

一般的に、大腸内視鏡検査を日帰りで行う場合、下剤は自宅で飲むことが多いです。

また、宿泊や休憩を伴う人間ドックを受ける場合には、病院で下剤を飲むこともあります。

いずれも施設により異なるので、受診される医療機関の方針に従ってください。

一般的に、下剤には便を柔らかくする界面活性剤が入っています。そのため、下剤を服用する際に、界面活性剤の風味によって吐き気を催すことがあります。

人によっては、検査後に下痢のような症状を引き起こすことがあります。しかし、少し時間が経てば、通常の便に戻っていきます。また、非常にまれではありますが、大腸がんの場合、下剤を服用することで、腸閉塞(腸の一部が塞がる)や腸管穿孔(腸に穴が開く)が起こることがあります。

<下剤によって起こりうる副作用>

  • 吐き気
  • 下痢
  • 腸閉塞や腸管穿孔による腹痛

検査の際には、担当医から受診者に対し異常がないかを確認します。もし、下剤を服用していずれかの症状が起きた場合には、我慢せずに担当医に知らせましょう。

受診について相談する
  • 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 副院長 糖尿病内分泌代謝科診療科長 第一糖尿病科医長 人間ドックセンター長

    梶尾 裕 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    本ページにおける情報は、医師本人の申告に基づいて掲載しております。内容については弊社においても可能な限り配慮しておりますが、最新の情報については公開情報等をご確認いただき、またご自身でお問い合わせいただきますようお願いします。

    なお、弊社はいかなる場合にも、掲載された情報の誤り、不正確等にもとづく損害に対して責任を負わないものとします。

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。