【院長インタビュー】

クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
S664x430 5917a07b d521 49be 9d48 17b423d65dc6
大きな転機を迎え、地域の医療ニーズに応え続ける西埼玉中央病院
西埼玉中央病院は1973年に国立所沢病院と国立豊岡病院が統合して設立しました。それ以降、地域医療に従事しながら診療科の拡充を行い、2000年にNICU(新生児集中治療室)の開設に至りました。ご高...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

大きな転機を迎え、地域の医療ニーズに応え続ける西埼玉中央病院

公開日 2018 年 12 月 28 日 | 更新日 2019 年 01 月 07 日

大きな転機を迎え、地域の医療ニーズに応え続ける西埼玉中央病院
小村 伸朗 先生

独立行政法人国立病院機構 西埼玉中央病院 院長 / 東京慈恵会医科大学外科学講座 客員教授

小村 伸朗 先生

目次

西埼玉中央病院は1973年に国立所沢病院と国立豊岡病院が統合して設立しました。それ以降、地域医療に従事しながら診療科の拡充を行い、2000年にNICU(新生児集中治療室)の開設に至りました。ご高齢の方の診療や、地域に充実した周産期医療を提供する体制を整えることがご自身のミッションだと小村先生はおっしゃいます。同院について院長の小村伸朗先生にお話を伺いました。

地域のニーズに応える診療科

周産期医療の充実を目指して

 

西埼玉中央病院外観(西埼玉中央病院よりご提供)

当院は地域周産期医療センターの指定を受けており、地域の周産期医療の充実に努めています。お産にかかわる医療の提供は地域からのニーズが高く、当院で周産期医療を充実させることによって、地域の妊婦さんは住み慣れた土地で出産に臨むことができると思います。

また、一時は休止していたNICU(新生児集中治療室)を2018年7月に再開しました。NICUを再開したことで、1800gからの低体重の赤ちゃんや34週以降に生まれた赤ちゃんの入院も可能となるため、地域の周産期医療のさらなる充実につなげることができると思います。

新生児の診療を受け持つ医師が赴任し、ハード面はもちろん教育面でも十分な時間をかけて、当院でのNICU再開に向けて準備をしてきました。開院してからの長い歴史の中でも、2018年7月のNICU再開は大きな転機の1つといえます。

 

再開したNICUの病室(西埼玉中央病院よりご提供)

高齢の方を支える診療

呼吸器内科や整形外科、泌尿器科での診療に力を入れています。地域の高齢化が進み、今後は高齢の方々を支えられる診療の強化が必要です。当院では、たとえば呼吸器内科では、肺がんだけでなく誤嚥性肺炎などの治療を行います。骨折や関節の痛みなどには整形外科で対応し、排尿に関するお悩みや泌尿器疾患には泌尿器科で対応しています。高齢の患者さんは複数の病気を抱えていることもあるため、さまざまな診療科での連携が必要になります。

救急患者さんの受け入れ

当院では、主に地域の二次救急の患者さんを受け入れて治療にあたっています。

特に、子どもの救急は可能な限り受け入れています。子どもの容体は夜に悪くなることや、思いがけない時に悪くなることがあるため、救急という形で受診することも多いと思います。苦しい思いやつらい思いをしている子どもたちを少しでも助けたいという小児科の小穴先生の強い思いから、子どもの救急を断らないことをモットーにしています。

自己完結型医療が可能な病院を目指して

紹介いただいた患者さんは西埼玉中央病院で治療を

当院は、院内で患者さんの治療を完結させる「自己完結型医療」が可能な病院を目指しています。地域の医療機関からご紹介いただいた患者さんは当院で診療し、別の医療機関へ行かなくても治療を受けて地域に戻ることができるようにサポートしています。患者さんにとっては、せっかく受診して診断がついても別の医療機関で治療を受けることになれば、病気を診断されてから不安な期間が長く続くことになってしまうと思います。患者さんがそういった思いをしないように、当院に来院された患者さんは可能な限り当院で治療を行っています。

また、必要であれば近隣の大学病院に協力をあおぎ、その病気の治療が行える医師を招いて診療するという新しい体制づくりも進めています。

医師同士の垣根の低い病院

 

呼吸器内科でのカンファレンスの様子(西埼玉中央病院よりご提供)

自己完結型医療を提供するためには、院内の医師たちが緊密な連携を取れることが理想的だと思います。当院は病床数325床という落ち着いた環境で、診療科ごとの垣根が低く何でも質問しやすい雰囲気です。話しやすい雰囲気から信頼関係がうまれ、緊密な連携を可能にするのではないでしょうか。

院内外を問わず活躍するスタッフ

認定看護師の活躍

当院には認定看護師が在籍しており、院内外を問わず活躍してくれています。たとえば感染管理認定看護師は、院内の感染防止対策や、院内感染の対応などを担当しています。また、近隣の医療機関で感染症の集団発生が起こったときは、派遣の要請を受けることがあります。当院での職務に尽力するかたわら、院外での講演会も行っています。

多くの方の役に立てるように、そしてさまざまな取り組みができるように、当院では認定看護師をサポートしています。

さまざまな分野で活躍する医師たち

当院のスタッフは皆バイタリティにあふれ、さまざまな分野で活躍しています。その中でも呼吸器内科の濵元先生は、日々の診療をしっかり行いながら、国内外を問わない論文発表を勢力的に行っています。外科の平林先生は、手術のマネージメントに責任を持って取り組んでくれています。また、手術時の麻酔管理については、手術部の看護師長を中心に、外科・産婦人科・整形外科・泌尿器科の部長が協力して行っています。自分の専門分野を極めながら、そのほかの分野でも活躍するスタッフの多い病院です。

地域医療従事者講習会の開催

当院ではほぼ毎月地域医療従事者講習会を実施しています。妊婦さんへの処方や感染症など、多くのテーマで研修会を開催しています。当院でNICUを再開した月でもある2018年7月の研修会では、小児科の今後の取り組みについてお話ししました。小児科診療の充実や新生児の対応などを地域の先生方に知っていただく機会となりました。

 

ほぼ毎月開催されている地域医療従事者講習会の様子(西埼玉中央病院よりご提供)

市民公開講座の開催

毎月1回市民公開講座を開催しています。テーマはさまざまで、健康寿命、胃がんとピロリ菌の関係、薬の飲み方などを取り上げています。講師は院内の看護師や薬剤師、検査技師など、多くの職種のスタッフが担当します。今後も地域のニーズに応えていけるようなテーマを設定して地域の健康増進につなげていきたいと思います。

小村先生からのメッセージ

 

 

当院で生まれた赤ちゃんが病気になったときは当院で診療できるようにし、地域の子どもたちの健康を守っていける病院にしていきます。そのために、産婦人科の診療はもちろん、小児科やNICUなどの新生児に対する診療も今以上の充実を図っています。

また、周産期医療だけでなく地域医療にも多くの面から貢献していきたいと思います。たとえば、地域で標榜する医療機関の少ない診療科を当院が設置することで、地域の医療ニーズに応えています。

当院はその前身が国立病院だったこともあり、「治療が難しい病気でなければ受診してはいけないのではないか」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。市民公開講座や子育てHUGフェスなどを実施して当院を身近に感じてもらえるように工夫しています。地域の皆さんの心に寄り添い、あたたかい医療を提供していきます。

1988年より外科医師としてキャリアをはじめる。2012年には東京慈恵会医科大学附属病院消化管外科診療部長に就任。胃食道逆流症や食道アカラシアなどの食道良性疾患に対する腹腔鏡下手術では、第一人者して日本をリード。2018年からは独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院病院長に就任。