院長インタビュー

予防医学で社会貢献を目指す淳風会健康管理センター

予防医学で社会貢献を目指す淳風会健康管理センター
清水 信義 先生

一般財団法人 淳風会 理事、淳風会 医療診療セクター長

清水 信義 先生

目次
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この記事の最終更新は2019年01月07日です。

岡山市北区に本部を構える淳風会は岡山市内に3拠点、倉敷市内に1拠点の施設を持ち、巡回健診バスで岡山県内の企業向け健康診断も行っています。中でも岡山市北区に位置する健康管理センターでは、定期健康診断と人間ドックを実施し、地域や淳風会の手厚くきめ細かなサービスに好感を持っている全国の方々の健康管理、健康増進に努めています。同センターについて、一般財団法人 淳風会 医療診療セクター セクター長の清水信義先生にお話を伺いました。

1956年4月、一般財団法人淳風会が設立されました。設立後は、地域から求められるニーズや時代の流れの中で多くの事業展開を行ってきました。

岡山市に法人本部を構え、岡山市と倉敷市に健診施設を備えています。また、集団健診部の巡回バス健診を行うなど、働く世代の皆さまの健康、高齢の方々の健康寿命延伸をサポートしています。

これらのサポートを充実させていくためには、健康管理・健康増進サービス、健康寿命の延伸に貢献する医療サービスをいち早く展開し、導入していかなくてはならないと思っています。

 

淳風会健康管理センター外観(淳風会健康管理センターよりご提供)

働く世代の健康管理・健康増進は体の健康だけでなく、心の健康を保つことも重要です。淳風会は2001年に4代目理事長の原一穂氏が就任されたことで、新たなサービスの展開を行ってきました。理事長は就任とともに施設の開設やリニューアル、さまざまなシステムの導入を決行しました。時代のニーズを先取りした事業の展開やそれに合わせた施設の拡充のもと、2004年には岡山大学と川崎医療福祉大学の協力で、心の健康診断を専門としたメンタルサポートセンターの開設を実現させました。

働く世代のメンタルヘルスに着目し、専門部署を立ち上げるなど、現在の淳風会の基礎となる事業が2000年初頭からスタートしています。

 

明るくあたたかみのある待合室(淳風会健康管理センターよりご提供)

当センターは企業に勤めている方の定期健康診断や個人の健康診断、人間ドックを行っています。施設内には、健康診断や人間ドックだけでなく、内科外来診療や二次検査を提供するクリニックを併設しているため、健診から確定診断も行うことができます。

2008年には健康センターの建物をリニューアルし、「太陽の光、新鮮な空気、爽やかな風」をコンセプトにフロアを作りました。明るく綺麗な建物で、健康診断を受ける方の不安な気持ちを少しでもやわらげることができればよいと思います。

また、より充実した検査項目やオプション検査、サービスを提供しているプレミアム人間ドックでは、VIPラウンジ専属のアテンダントによる検査室までの移動のエスコートをはじめ、専用ラウンジや個室のご利用など、きめ細かなサービスを提供しています。

企業向けの定期健康診断では、当センターの集団健診部が巡回健診バスで各事業所を回っています。

 

プレミアム人間ドック専用ラウンジ(淳風会健康管理センターよりご提供)

 

プレミアム人間ドック受診者さん専用の個室(淳風会健康管理センターよりご提供)

女性の受診者さんに配慮したレディースフロアを設置しています。レディースフロアは、女性スタッフを中心に配置し、乳がん検診や婦人科がん検診、男性スタッフには相談しにくいお悩みに関するカウンセリングなどを受けていただくことができます。女性の方々が快適に、そして安心して検査を受けていただける環境づくりに努めています。

また、健康管理センターでの受診だけでなく、集団健診部でも巡回レディース健診を実施しており、女性の健康管理・健康増進をサポートできるような体制づくりを進めています。

 

センター内のクリニック受付(淳風会健康管理センターよりご提供)

受診者さんのニーズに応えられるように、健康診断や人間ドックだけでなく、内科外来や精神科・心療内科外来、デンタルクリニック、メンタルサポートセンターなどを備えています。また、健康診断や人間ドックの結果、異常がみられた受診者さんの、再検査や精密検査のための二次検査を実施するなど、手厚いサポートができるようにしています。二次検査ではCT検査やMRI検査をはじめ、胃カメラ検査を行い、確定診断へつなげます。

 

プレミアム人間ドック専属のスタッフの方々

地域や企業にお勤めの皆さんの健康管理、増進のサポートをしていくためには、当センターのスタッフがストレスなくいきいきと働ける環境でなくてはならないと考えています。

当センターは日曜日を休診としており、スタッフはお休みの日にリフレッシュしてまた月曜日からの勤務に臨むことができます。また、夜間勤務もなく、スタッフの健康に配慮した勤務体制を整えていると思います。

 

作品が定期的に入れ替わっているアートスペース(淳風会健康管理センターよりご提供)

2007年より当センターアートスペース内で、広島県出身の美術作家、高橋秀氏の作品展示を行っています。アートスペースはセンター内のいやしの空間となっており、作品を定期的に入れ替えるなどさまざまな工夫をしています。当センターは各フロアで「太陽の光、新鮮な空気、爽やかな風」をコンセプトにしているため、内装は明るく清潔感があります。今後も受診者さんがリラックスして検査に臨めるような空間づくりに尽力していきます。

 

受診者さんが足を止めてじっくり鑑賞することも

 

 

淳風会は2018年1月に「第2の創業」として、もう一度創業期を振り返り予防医学にさらに注力するために新たなスタートを切りました。

その第一歩として、企業や個人の受診率向上に貢献できるようにさまざまな取り組みを行っています。多くの事業所に健康診断人間ドックに関するパンフレットを配布したり、説明会を開催したりして、受診率向上につながるように取り組んでいます。

以前から行っている年4回の市民公開講座では、健康に関する情報を広く知っていただけるように、現代のニーズに応えられるようなテーマ設定をしています。過去の市民公開講座では、健康診断や検診に関すること、がんの早期発見に向けたがん検診のこと、生活習慣病予防や運動の重要性などをお話ししました。

また、検診の中でも、がん検診の受診率向上のため、情報発信という形で貢献していきたいと思います。がん検診の受診率が向上することで、早期発見、早期治療につながり、金銭面での大きな負担や闘病中の不安、ストレスの軽減になるのではないでしょうか。健康診断という予防医学の観点から社会貢献できるように、スタッフ一同努力を重ねていきます。