循環器内科と心臓血管外科がひとつのチームになって医療を提供する札幌心臓血管クリニックでは、一人ひとりの患者さんの容体、既往歴、希望を考慮して、その方にとって適切な医療を提供できるよう取り組みを進めています。また、病院全体で学術活動にも積極的に参加しており、研究発表のための専門部署「臨床研究戦略部」を院内に開設して若手の育成にも力を入れていらっしゃいます。院内すべての手術を管理し、最終判断を行っている札幌心臓血管クリニック理事長の藤田 勉先生に、病院全体で取り組まれていることやご自身の医療にかける思いをお聞きしました。
※本記事の一部には医療関係者向けの内容が含まれています。
当院は毎朝、循環器内科と心臓血管外科合同でのカンファレンスを開いて、患者さんの治療方針について話し合いを行っています。たとえば、すべての冠動脈(三枝)が閉塞している患者さんへの治療法に冠動脈バイパス術を適応するか、PCIを行うか、ほかの方法を検討するかが議論されることがあります。この議論については、内科的観点と外科的観点の双方の意見を考慮したうえで、全員で治療方針を決定します。万が一うまくいかなかった場合も皆で反省会を開き、今後に生かしていきます。
このように循環器内科と心臓血管外科がお互いの症例を経験し意見を交わすことで、経験や技術が蓄積され、チーム力が高まると考えています。
私は、若手医師の育成こそこれからの循環器医療をよりよくするために重要なことだと考えており、臨床に加えて学術活動や研究、講演会にも積極的に取り組んでいます。
当院では、臨床データをもとにした研究結果の国外発信を目的に、2018年7月に臨床研究戦略部を設置しました。ここでは日本での学会発表はもちろん、国外向けの論文の執筆・発表活動を重視していることが特徴です。
臨床研究戦略部には、研究・論文投稿のためのデータ管理を専門的に担当する医師がいます(2018年11月現在)。たとえば論文執筆の際に当院の業績データを抽出したい場合、各個人のデータをもとにすると差異が生じるおそれがあり、信頼性の低下が懸念されます。このため当院所属医師が論文を執筆する際は、臨床研究戦略部で管理されているデータベースからデータを抜き出す仕組みを設けています。
臨床研究戦略部における論文執筆支援は札幌心臓血管クリニックが手掛ける大きな取り組みのひとつであり、病院全体のレベルアップを目指して今後も積極的に活動していきたいと考えています。
私のポリシーは、「患者さんの受け入れを断らない」です。
病院に訪れる患者さんは、命を救ってほしいと願っています。そして病院とは、人の命を救う施設です。ですからたとえベッドに余裕がなくても、こちら側の都合で患者さんを断ってはならないと考えています。困っている患者さんには手を差し伸べ、もしも差し伸べられなかった場合は辞める覚悟で日々の診療に励んできました。
2019年に、札幌心臓血管クリニックは創業10周年を迎えます。今後も札幌心臓血管クリニックは臨床や研究活動に尽力し、心臓血管治療の専門施設として北海道の医療に貢献していきます。
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