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心臓病と闘う会「第30回 心臓リハビリテーションハイキング」レポート

 心臓病と闘う会「第30回 心臓リハビリテーションハイキング」レポート
沼田 裕一 先生

横須賀市立うわまち病院院長、公益社団法人 地域医療振興協会 副理事長

沼田 裕一 先生

目次
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 横須賀市立うわまち病院 心臓病と闘う会は、心臓病の患者さんの病気の克服や生活の改善を目指して「心臓リハビリテーションゴルフ」や「心臓リハビリテーションハイキング」などのアクティビティを開催しています。患者さんが積極的に運動を楽しむことができるこれらの催しは、春と秋に定期的に行われています。

本記事では、2019年6月1日(土)に開催された「心臓リハビリテーションハイキング」の様子をレポートします。

心臓病と闘う会についてお問い合わせは、「横須賀市立うわまち病院HP」へ。

過去のイベントについては以下の記事をご覧ください。

2019年4月13日(土)心臓リハビリテーション教室

2019年5月26日(日)心臓リハビリテーションゴルフ

心臓リハビリテーションハイキングについて

 横須賀市立うわまち病院 心臓病と闘う会では2019年6月1日(土)に「心臓リハビリテーションハイキング」を開催しました。神奈川県逗子市に位置する東昌寺から、ゴールである神奈川県三浦郡の葉山マリーナまで約4.2kmの距離を皆で歩きました。

開会式

開会式

岩澤孝昌先生(循環器科部長)からのご挨拶

 ハイキングの開催にあたり、横須賀市立うわまち病院 循環器科部長の岩澤孝昌先生より開会の挨拶が行われました。

 「みなさんおはようございます。幸いなことに本日は晴天に恵まれました。日差しが少し強いので、体調が少しでも悪いなと感じたら周りのスタッフにお声がけください。胸がドキドキする、頭がぼーっとする、喉が乾くなどの症状は熱中症の始まりかもしれません。今日は一日を通してきちんと水分補給を行いましょう。」 

開会式2

 「先日、日本高血圧学会が「高血圧治療ガイドライン」を改定し、目標の血圧値を新しく発表しました。75歳未満の方や、75歳以上であっても、糖尿病や血管病などの病気をお持ちの方の目標血圧値は、上が130、下が80未満(130/80mmHg)です(2019年6月現在)。条件に該当する方は、この数値を目指していきましょう。かくいう私も、先日測った血圧は上が132、下が82でした。今日は皆さんと同じ気持ちで歩きますので、どうぞよろしくお願いいたします。安全第一でいきましょう。」

 岩澤先生のご挨拶の後、ハイキングに同行するスタッフの紹介が行われました。当日同行したスタッフは、総勢20名。医師が5名、看護師が2名、薬剤部スタッフが2名、医療相談室のソーシャルワーカーが1名、栄養士が2名、リハビリテーション科スタッフが8名です。

 このように、さまざまな職種のスタッフが同行するため、安全にハイキングを行うことができます。また、普段の体調や食事方法について、スタッフに気軽に質問することができる機会にもなっています。

準備体操

「準備体操」でウォーミングアップ

 ハイキングの前には体を温め、筋肉をほぐすことが重要です。当日はリハビリテーション科の清水先生が指揮をとり、全員でウォーミングアップとして準備体操を行いました。

準備体操2

ゴールの葉山マリーナを目指して出発開始

 しっかりとウォーミングアップを行ったら「葉山マリーナ」を目指してハイキングの開始です。

当日の最高気温は26度、最低気温は19度。晴天に恵まれ、正午に近づくにつれて、抜けるような青空が広がりました。終始和気あいあいとした雰囲気で、ハイキングを楽しんでいました。

ゴールを目指して

「きっかけがあるから歩こうと思った」参加者の声(1)

 「ひとりだとこの辺まででいいや、と諦めてしまうウォーキングも、みんなと一緒なら辞めることはない」

そうお話ししてくれた男性参加者は、入院をきっかけにハイキングの存在を知ったそうです。男性は「普段1人では歩かないが、こういうきっかけ(ハイキング)があると歩こうと思う」と続け、「ふくらはぎがパンパンになるけれど、みんなと話すことで気持ちが高揚する」と楽しそうにお話ししてくださいました。

参加者の声

「7年続けて参加している」参加者の声(2)

 7年続けてハイキングに参加している女性は、参加するたびに仲良くなる人が増えると仰います。過去には娘さんも一緒に参加され、親子で歩くことを楽しんだそうです。

参加者の声2

花

ゴールの「葉山マリーナ」に到着

管理栄養士の先生による「フレイル」簡易チェック

 出発からおよそ1時間半後、ゴールである葉山マリーナに到着しました。到着された方から運動後の問診と血圧測定を行い、体調に問題がないか確認していきました。

到着

 その後、管理栄養士の小茄子川さんから、高齢者に多くみられる「フレイル」*についての説明がありました。さらに、参加者にはフレイルかどうかを確認するチェック項目が書かれた紙が配布され、該当するところで手を挙げてもらう簡易診断を行いました。

*フレイル・・・ 加齢に伴い筋力・活動性・認知機能・精神活動が低下し、健康障害を引き起こしやすくなった状態をさします。フレイルには筋力低下などが原因で起きる「身体的フレイル」、認知機能の低下やうつから起きる「精神・心理的フレイル」、歯や口の衰えから起きる「オーラルフレイル」、独居など社会とのつながりが薄くなって引き起こる「社会的フレイル」などがあります。

フレイル

 フレイルかどうかを診断するチェック項目は以下の通りです。

  1. 6か月間で2〜3キロの体重減少があった
  2. 以前と比べて歩行速度が遅くなった
  3. 体を動かすのが面倒になった
  4. 5分前のことが思い出せないことがある
  5. 最近疲れやすくなったような気がする

 小茄子川さんは、フレイルを予防するうえで「栄養」「運動」「社会参加」の3つが大切であり、今回のハイキングへの参加は「運動」と「社会参加」の2つが満たされていると説明されました。加えて、1日3食をバランスよく食べることやカルシウムを摂取することの重要性を参加者の皆さんにお話しされました。

閉会式

岩澤孝昌先生(循環器科部長)からのご挨拶

 ハイキングを終えるにあたり、岩澤先生より閉会の挨拶が行われました。

閉会式

 「みなさんが無事にゴールを迎えることができて本当によかったです。2020年に行われる東京オリンピックを目前に、これからの1年はますます運動のムードが高まることでしょう。これからも血圧を測るなど、ご自身でメディカルチェックを行い、安全に十分に気をつけながら運動を続けていってください。今日は本当にお疲れさまでした。」

集合写真の撮影

 最後に、葉山マリーナにて参加者とスタッフ全員で集合写真を撮影しました。

集合写真

 たくさんの方が参加された「第30回 心臓リハビリテーションハイキング」は、かくして無事に終了しました。なお、横須賀市立うわまち病院 心臓病と闘う会では、ハイキングのほかにも心臓リハビリテーション教室やゴルフイベントなど、さまざまな取り組みを開催しています。