横須賀市立うわまち病院「心臓病と闘う会」では、ハイキングやゴルフ、水泳などの運動を取り入れた「心臓リハビリテーション」を定期開催しています。スポーツ心臓リハビリテーションゴルフの目的は、血管機能の改善や体力の向上を目指すだけではなく、心臓病の患者さんに運動の楽しみを感じてもらうことでもあります。2019年5月26日(日)、葉山国際カンツリー倶楽部(神奈川県三浦郡葉山町)にて、「第7回うわまち病院スポーツ心臓リハビリテーションゴルフ」が開催されました。2018年10月28日(日)開催の「第6回うわまち病院スポーツ心臓リハビリテーションゴルフ」に引き続き、開催当日の様子をレポートします。
※心臓病と闘う会についてのお問い合わせは、横須賀市立うわまち病院HPへ
※前回の様子はこちらの記事をご覧ください。
2018年10月28日(日)スポーツ心臓リハビリテーションゴルフ
※心臓病と闘う会の他イベントについては以下をご覧ください。
2019年4月13日(土)心臓リハビリテーション教室
2018年5月26日(土)心臓リハビリテーションハイキング
2019年5月26日(日)、神奈川県の葉山国際カンツリー倶楽部にて、「第7回うわまち病院スポーツ心臓リハビリテーションゴルフ」が開催されました。今回で7回目となる当イベントでは、ウォーキングやジョギングのような比較的一定の運動強度の運動から、運動強度の変化を伴う運動(スポーツ)を安全に行い、楽しいスポーツリハビリテーションを行うことを目指しています。
イベントには、心臓病を抱える患者さんをはじめ、地域の医師会の先生方、横須賀市立うわまち病院の医師・職員・コメディカルスタッフが参加しました。
参加者の方々は、受付を済ませた後で最初のメディカルチェック(問診票記入、血圧・体重測定)を受けます。
メディカルチェック終了後、全員が2階パーティールームに集合し、第7回うわまち病院スポーツ心臓リハビリテーションゴルフ 開会式が行われました。
開会式は、横須賀市立うわまち病院管理者兼院長の沼田裕一先生による開会挨拶から始まりました。
沼田先生:
皆さん、おはようございます。本日は、第7回スポーツ心臓リハビリテーションゴルフにお越しいただきありがとうございます。
今日は5月とはいえ、気温が非常に高くなりそうですので、まずは十分に水分を補給すること、そして暑さ対策をとることを心掛けていただくようにお願いします。もちろん、我々スタッフも十分に注意しますが、いつまでも「心臓病と闘う会」が実りある会であるように、事故がないよう一人ひとりが注意していただければと思います。
さて、当会は運動を通じた心臓リハビリテーションとして、以前はウォーキングや水泳など、運動強度が一定の運動を行っていました。心臓リハビリテーションを続けるなかで、次はワンステップ上級者向けの運動強度に変化があり、多くの方に馴染みがあるゴルフをリハビリテーションに取り入れ、当地でも2015年よりスポーツ心臓リハビリテーションゴルフを導入しました。
ゴルフは皆さんもご存知の通り、自分のペースでできる反面、予期せぬアクシデントによるけがを発生することのあるスポーツでもあります。我々は、そのようなアクシデントが起こらないように十分に注意してまいりますが、我々の目の行き届かない場所に危険が潜んでいるかもしれません。皆さんも十分に注意してプレーいただくようにお願いいたします。
私は、ゴルフは楽しく・真剣にプレーしたいといつも思っています。今日はぜひとも事故のないように、できるだけ楽しんでください。また、皆さんがゴルフのみならず運動そのものに親しみを持っていただくことで、普段の生活のなかにも多くの運動が取り入れられるようになり、ひいてはリハビリテーションが成就することを願っています。
今日は楽しく、真剣にいきましょう。よろしくお願いいたします。
沼田先生による開会挨拶に続いて、本日参加される医師会の先生方、地域の開業医の方々、患者さん、横須賀市立うわまち病院スタッフの方々などが、簡単な自己紹介をされました。
前回のスポーツ心臓リハビリテーションゴルフにも参加されたという方も、今回が初めての参加だという方もいらっしゃいました。また、参加目的もさまざまで、楽しくプレーしたい方も、真剣に高得点を目指そうとしている方も、それぞれ目的をもって臨まれていました。また、参加者の年齢層も幅広く、なかには78歳を迎えたばかりだという方もいらっしゃいました。
自己紹介に続いては、ハンディキャップや最大スコア、使用ティーグラウンド、特別ルールの設定など、プレーにあたってのルール説明がありました。こうしたルールを設けるなど、心臓病の方や高齢の方であっても公平に楽しくゴルフを行えるように工夫がなされています。
ルール説明の後は、注意事項の連絡がありました。参加者全員が、前半のプレー終了後に再びメディカルチェックを受ける必要があります。後半のプレー終了後も同様に、シャワー前にメディカルチェックを行い、体調に変化をきたしていないか確認します。
1、3、5組目のカートには、AED・挿管セット・聴診器・バッグバルブマスクのセットが設置されました。全ての組のカートには、緊急処置に必要な薬剤が積まれました。
体調が悪くなった場合、患者さんは、同じ組の医師や近くにいる医師に体調の変化を伝えます。そして、医師が各組に配布されているトランシーバーまたは携帯電話を通じてスタッフに連絡を取ることで、速やかに対応できる仕組みです。
うわまち病院スタッフの方の動きに倣う形で準備運動を行い、丁寧に体をほぐしていきます。
準備体操が終わり、プレー開始前に全員で記念写真を撮影しました。
ついにプレーが始まりました。プレーは午前の部と午後の部の2回行われ、5組に分かれて進行します。参加者の皆さんは、思い思いにゴルフを楽しんでいらっしゃいました。
開会式でアナウンスがあった通り、午前の部が終了した方から、昼食前に再びメディカルチェックを受けました。メディカルチェック終了後は休憩時間となり、各自昼食を摂るなどして過ごしました。
休憩時間が終わると、午後の部がスタートしました。
開会挨拶で沼田先生からお話があった通り、当日は快晴、5月にしてはかなり気温が上昇しました。このため、汗を拭ったりこまめに水分を摂ったりする参加者の方々の姿が多くみられました。暑さによる熱中症が心配されましたが、午前の部・午後の部ともに、全ての組が無事にプレーを終えました。
プレーを終えた方から3回目のメディカルチェックを受け、シャワーで汗を流した後は、閉会式兼懇親会が行われました。
大きなけがもなく、安全にプレーを終えられた参加者の方々の手元には、ウーロン茶などの飲み物が用意されました。
「ご参加の方々のますますのご健勝を祈念しまして、乾杯したいと思います。乾杯!」との乾杯挨拶によって、閉会式が賑やかに幕を開けました。
しばしの歓談の後は、表彰式が始まりました。
「ニアピン賞」、「飛び賞(当日は5月のため5位の方)」、「BB賞」、「3位」、「準優勝」、「優勝」の順に発表され、受賞者の方には、沼田先生より表彰状と賞品が授与されました。
見事優勝した方からは、「天気と運に恵まれて優勝できました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」と喜びの言葉がありました。
受賞者以外の参加者の方々全員には、参加証書が渡されました。
第7回スポーツ心臓リハビリテーションゴルフは、横須賀市立うわまち病院副管理者の宮本朋幸先生の閉会挨拶をもって、締めくくられました。
宮本先生:
本日は大変暑いなか、皆さんがけがもなく、無事に完走できたことを嬉しく思います。これからも、皆さんがご自身の健康のために運動習慣を続けられることを期待しながら、第7回スポーツ心臓リハビリテーションゴルフをお開きにさせていただきます。本日はありがとうございました。
このようにして、終始笑顔の絶えない雰囲気に包まれていた第7回スポーツ心臓リハビリテーションゴルフは閉会しました。
横須賀市立うわまち病院 病院管理者、公益社団法人 地域医療振興協会 副理事長
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