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院長インタビュー

全人的医療の提供を目指し、診療内容や体制整備に尽力する名戸ヶ谷病院

全人的医療の提供を目指し、診療内容や体制整備に尽力する名戸ヶ谷病院
松澤 和人 先生

社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院 脳神経外科 病院長

松澤 和人 先生

目次
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社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院(以下、名戸ヶ谷病院)は、前理事長の山﨑(やまざき) (まこと)先生の信念から生まれた“私たちは全人的医療を目指します”という理念に基づき、日々の診療を行っています。2019年12月の新築移転に伴い、設備や機能といったハード面をよりいっそう充実させました。

今回は、同院の医療に対する思いや診療体制について、院長である松澤(まつざわ) 和人(かずひと)先生にお話を伺いました。

名戸ヶ谷病院 外観
名戸ヶ谷病院 外観

当院は、1983年5月に前理事長の山﨑 誠先生が個人病院として設立し、138床からスタートしました。開院当時、常勤の医師は山﨑先生1人でしたが、徐々に医師が集まり、診療内容の充実とともに建物の増築を行ってきました。2019年12月には新築移転を果たし、当院のさらなる発展につなげたいと考えています。

“私たちは全人的医療を目指します”という山﨑先生の信念が病院の理念になり、設立当初から現在に至るまでスタッフに継承されています。この考え方がスタッフ一同に浸透していることで、地域の皆さんが必要とする医療を提供し続けられていると自負しております。

山﨑先生が提唱していたもうひとつの信念が、“絶対に救急車を断らない”ということです。この思いは病院のポリシーとなり、現在にまで受け継がれています。そのため、緊急で検査や手術が必要なときも、医師をはじめとする全てのスタッフが同じ目線でスムーズに対応することができます。

当院は、千葉県救急告示医療機関として二次救急を担っています。また、当院はドクターカーを所有しており、姉妹病院との連携や、心臓手術などの当院で施行が困難な医療を行っている近隣病院と連携することが可能となっています。

これからも、地域の皆さんが安心して暮らせるように、救急医療の充実に尽力していきます。

名戸ヶ谷病院 内観
名戸ヶ谷病院 内観

脳神経外科が扱う病気のなかには、脳梗塞くも膜下出血など、緊急の対応が必要なものがあります。日本脳卒中学会から一次脳卒中センターに認定されている当院では、これらの病気にも対応できるように治療内容を充実させています。

当院の脳神経外科で行っている脳梗塞に対する治療を例に挙げてお話しします。脳梗塞が発症したばかりの超急性期には薬剤を用いて脳血管に詰まった血栓を溶かすt-PA療法を行います。しかし、超急性期を過ぎてしまっていたり、血液検査の結果に問題があったりした場合などには、t-PA療法の適応外となってしまいます。また、t-PA療法を行った患者さんでも、症状の改善が見られないこともあります。そのような場合には、速やかに経皮的血栓回収術を行います。経皮的血栓回収術とは、カテーテルを挿入し、機器を用いて血栓を取り除く治療です。経皮的血栓回収術では、切開することなく血栓を除去できるため、患者さんの体の負担を軽減することが可能です。

2019年12月の新築移転に伴い、日本整形外科学会認定の整形外科専門医を常勤医に迎え、検査機器の拡充を図り、地域の皆さんが必要とする医療の提供に努めています。

今後、高齢の方が増えるにつれて整形外科疾患の患者さんも増えると予想されます。そこで、一般的な整形外科疾患に対応するのはもちろんのこと、人工関節治療やリウマチ治療といったより専門的な治療も求められるようになるでしょう。そのような状況に対応できるような体制を整えています。

リンパ浮腫専門外来では、乳がん子宮頸がん手術後のリンパ浮腫などの診療を行っています。外来を担当する医師は、日本形成外科学会認定の形成外科専門医です。顕微鏡を用いた手術を積極的に行うことで、局所麻酔で切開創も小さくし、なるべく患者さんの負担が少なくなるように努めています。

なお、リンパ浮腫外来では、患者さんの症状や希望に添う治療を提供することを重視しています。そこで、手術だけでなく保存治療を提供するとともに、多職種のスタッフと連携した栄養指導、リハビリテーションも実施しています。

リハビリ室
リハビリ室

急性期治療を終えた患者さんは、早い段階で退院し、日常生活を取り戻すことが望ましいと考えています。そこで、リハビリテーション科では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が患者さんに応じたリハビリテーションを早期に開始することで、身体機能の回復に努めています。

一方で、退院後、自宅復帰したけれども通院が困難な患者さんもいらっしゃいます。そのような患者さんに対しては、訪問看護および訪問診療を行っています。当院の在宅医療の特徴は、主治医と在宅医療の医師ならびに看護師とが密に連携を図っていることです。そのため、なにかあったとき、速やかに適切な対応をすることができます。

早期の在宅復帰を目指すだけでなく、退院後も継続してサポートすることによって、患者さんが心落ち着く自宅で切れ目なく医療を受けられるような体制を築いています。

患者さんには、治療後なるべく早い段階で元気になって、社会復帰していただくのが一番ですが、それが難しい患者さんがいらっしゃるのも事実です。そこで、急性期の患者さんだけでなく、回復期、慢性期といった患者さんにも対応できるように病床や設備を整える予定です。

当院は、どのような患者さんでも行き場をなくすことなく、住み慣れた地域で治療が継続できることを目指しています。将来的には、以前当院があった場所に、回復期や慢性期の患者さんを専門的に診る病院をつくり、患者さんが不安なく自宅に戻れるよう、配慮しながらケアを行いたいと考えています。

松澤先生

「救急医療を専門にしたい」と話す若手医師の方もいらっしゃいますが、まずはオールマイティな知識や技術を身につけることが大切です。なかでも、救急や総合内科、在宅医療を専門にしたいと考えている方は、患者さんを総合的に診なければならないため、ことさら幅広い知識と技術が求められます。ですから、若手医師の皆さんには、基礎をしっかり身につける過程で自分の得意分野を見つけ、専門分野を決めていただきたいです。若手医師の時代にさまざまな経験を積んで、見聞を広めていただければと思います。

当院では、前理事長の山﨑 誠先生の“世界にはばたくドクターを育てる”という考えに基づき、国際学会への積極的な参加を支援したり、国内外の大学への留学や医師海外研修制度を導入したりしています。経済的なサポートにより医師の可能性を伸ばす研修制度を設けていますので、興味のある方はぜひ当院で共に働き、知識や技術、そして経験を積み上げていってください。

この度、病院を新築したことで「敷居が高くなった」という声をいただくことがありますが、“私たちは全人的医療を目指します”という当院の理念は変わりません。今までと同様に、何か困ったことがあったときは気兼ねなく当院を訪れていただければ幸いです。当院は、切れ目のない医療を提供するために診療内容の充実や体制整備をさらに推し進めてまいります。

当院は、社会医療法人の病院として「地域の皆さんに医療を還元したい」という思いを持ちながら、これからも日々の診療に邁進する所存です。

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  • 社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院 脳神経外科 病院長

    松澤 和人 先生

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