あかぎれ

あかぎれ

別名
ひびわれ,亀裂
最終更新日:
2018年12月21日
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2018/12/21
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概要

亀裂性湿疹とは、いわゆるあかぎれのことを指します。亀裂性湿疹は、乾燥や水仕事、冬場の寒い環境などをきっかけとして引き起こされる状態です。この病気は、手の乾燥やひび割れ、皮膚の乾燥や出血、痛みなどの症状がみられます。成人のみならず、お子さんにもみられる可能性がある病気です。

亀裂性湿疹では、可能な限り、誘因となっている生活習慣を避けることが重要です。水仕事を避ける、保湿剤やワセリンなどを使用することで皮膚の保湿を心がけることなどが、治療・予防の一環として大切です。

また、亀裂性湿疹を放置すると、傷が治るまでにより一層の時間を要するようになります。そのため、早い段階で病院を受診して対応策を講じることが重要であるといえます。

原因

亀裂性湿疹は、皮膚が乾燥することをきっかけとして生じます。皮膚の乾燥を基盤として徐々に皮膚が厚くなり、ひび割れを生じることで発症に至ります。

亀裂性湿疹は、乾燥が発症要因のひとつであるため、特に冬場に生じることが多いです。また、亀裂性湿疹が日常生活動作に関連して誘発される可能性があります。たとえば、食器洗いを行うと、洗剤を使用することで手の皮脂や水分がその都度失われます。その結果、手の乾燥が進行し、亀裂性湿疹の発症につながることがあります。そのため、主婦の方は亀裂性湿疹を発症しやすいともいえます。

また、水に触れる機会が多い仕事に従事している方も、亀裂性湿疹の発症リスクが高いです。具体的には、美容師や調理師の方を例に挙げることができます。医療従事者も職業柄手を洗う機会が多く、亀裂性湿疹を発症することが少なくありません。

そのほか、かかとも亀裂性湿疹を発症しやすい部位です。これは、乾燥しやすいことに加えて体重がかかり続けるため、皮膚が分厚くなりやすいことと関連しています。

症状

亀裂性湿疹は、指の間や手の甲、かかとなどに見ることが多いです。皮膚がカサカサした感じから始まり、病状が進行することで徐々に皮膚が分厚く赤くなります。

その後、分厚くなった皮膚に亀裂が生じ、ひび割れとして認識されるようになります。ひび割れの状態が強いと出血をきたすこともあります。また、亀裂性湿疹では、痛みやかゆみなどの自覚症状を伴うこともあります。

亀裂性湿疹を発症すると、病変部位を動かすことで痛みが誘発されることがあります。そのため、痛みのために日常生活動作が制限されることもあります。

検査・診断

亀裂性湿疹では、皮膚の状態を詳細に観察することが診断には不可欠です。また、誘因となっている生活動作を同定するために、職業も含めて詳細に評価することも重要であるといえます。こうした誘因を同定することは、治療効果を高めるためにも必要な情報です。

また、亀裂性湿疹を生じた部位に、真菌感染(すなわちカビのことです)が合併することもあります。カビの存在がないかどうかを判断するために、病変部位の一部を擦り取り、それを用いて顕微鏡で詳細に評価することも検討されます。

治療

亀裂性湿疹では、乾燥を防止することが大切です。そのため、保湿剤やワセリンなどを使用することで皮膚の保湿状態を保つことが重要です。傷口の存在する皮膚をゴシゴシと洗うと傷の治りが阻害されます。そのため、傷口を洗浄するときには、石けんの泡のみで洗う感覚を持つことが大切です。

亀裂性湿疹は、日常生活動作に関連して引き起こされる病気です。特に、食器洗いなどの水仕事に関連して皮膚の状態が悪化します。可能であれば手袋を着用したうえで洗剤を使用し、直接的に皮膚が洗剤や水に触れる機会を少なくすることが大切です。

そのほかにも、水仕事が終わるたびに保湿を心がける、熱いお湯の使用を控えるなどを心がけることが亀裂性湿疹の発症予防の観点からは重要であるといえます。

空気が乾燥する冬場には、特に亀裂性湿疹の発症リスクが高まります。部屋の乾燥を避けるためにも、適度の湿度を保つために加湿器を使用することも検討されます。外に出る際にも、手袋や耳当てなどを着用することで、皮膚の乾燥を避けることが重要です。

お子さんにおいても、亀裂性湿疹を発症する危険性はあります。お子さんの場合は大人よりも皮膚のバリア機能が弱いため、皮膚の保湿や寒さ対策などを周囲の大人が心がけてあげることが大切です。

亀裂性湿疹が進行すると、治癒にまでより一層の時間を要するようになります。そのため、皮膚の状態が改善しない場合には、早期に病院を受診することが重要であるといえます。

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