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こむらがえり

こむら返り

同義語
有痛性筋痙攣,腓腹筋痙攣
最終更新日
2020年11月20日
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2020/11/20
更新しました
2018/12/27
掲載しました。

概要

“足がつる”と表現される“こむら返り”は、主にふくらはぎにおこる筋肉けいれんの総称で、自分の意志とは無関係に筋肉が持続的な攣縮(れんしゅく)を起こし、多くは激しい痛みを伴います。ふくらはぎの筋肉に起こることが多いですが、そのほか足の裏・()・太ももなどでも起こります。睡眠中(明け方に多い)に見られるほか、激しい運動中や筋肉を使い過ぎた後にも見られます。一般に、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質異常やそれらが不足する状態などが原因で生じるといわれていますが、実は多くの場合マグネシウム不足が基本にあると考えられています。

一方、原因が特定できない状況で起こることもあります。こむら返りは誰にでも生じますが、中には病気が隠れていることもあるため、病気が疑われる場合は医療機関に相談するようにしましょう。

原因

こむら返りは、上記のような異常が主な原因とされていますが、その多くが食事からのマグネシウムの慢性的摂取不足のほか、下痢・嘔吐・発汗・激しい運動に伴うマグネシウム消費や利尿剤による体外への喪失によるマグネシウム不足などが挙げられます。脱水や局所の冷えは末梢循環不全(まっしょうじゅんかんふぜん)を介して筋肉組織内のマグネシウム不足をさらに悪化させます。したがって脱水や冷えはこむら返りの直接的な原因でなく、悪化させる要因といえます。

マグネシウムは収縮した筋肉を弛緩させる(ゆるめること)はたらきをしています。そのため、マグネシウム不足では筋肉を弛緩しにくくなります。また、ふくらはぎなどの筋肉に存在する過収縮を予防するセンサー(腱紡錘)はマグネシウムが不足するとその機能が低下するため、弛緩がさらに難しくなります。これがこむら返りです。 

こむら返りは、原因が特定できない状況で生じることもあります。しかし、局所の筋肉を使いすぎて過収縮を起こし“こむら返り”に類似した症状が生じるなど、何かしらの原因が関連付けられることもあります。

そのほかにも、腎不全(特に透析中)や糖尿病メタボリックシンドローム肝硬変熱中症、甲状腺機能低下などの病気や、妊娠(特に妊娠初期の悪阻(おそ)の酷い時期)期間中に関連して生じることもあります。

症状

こむら返りでは、自分の意志とは無関係に筋肉が収縮を持続するようになります。筋肉の収縮は、外から見て分かることもあります。また、収縮に伴い多くは激しい筋肉の痛みを自覚します。

運動に関連したこむら返りは、運動中や運動後に生じることが多いです。病気に関連して発症する場合は、夜間の就寝中に生じることがしばしばあります。

検査・診断

こむら返りでは、まず原因を調べることが大切です。運動によるこむら返りが疑われる場合には、必ずしも検査をするとは限りません。しかし運動と関係なく生じる場合や、こむら返りを繰り返すような場合、症状から何かしらの病気が疑われる場合には、より積極的に原因を調べます。

具体的には、血液や尿を用いて電解質、腎機能、肝機能、甲状腺機能などの異常があるかどうかを確認します。調べる電解質には主にマグネシウム、カリウム、カルシウムがありますが、特にマグネシウムが重要です。

治療

こむら返りが生じた場合には、収縮した筋肉をゆっくり伸展させるようにします。筋肉の冷えや脱水により症状が悪化することがあるため、水分を取り、局所を暖めて血流をよくする、マッサージをして筋肉を和らげるなどで対処します。

薬物療法として末梢性筋弛緩剤や漢方薬では芍薬甘草湯が処方されることが多いですが、偽アルドステロン症(高血圧低カリウム血症)のリスクがあるので、高血圧患者や高齢者で心疾患などがある場合などでは、常用には注意を要します。

こむら返りは運動に関連して生じることが多いため、運動前にはストレッチや準備運動などを行うことも大切です。また、運動中に水分・電解質が失われることでも誘発されるため、適切に休息を取りつつ、水分補給・電解質(特にマグネシウム、カリウム、ナトリウム)補給を心がけることが大切です。マグネシウム不足を予防するために日常の食生活ではマグネシウムの多い食材を意識して取ることも重要です。マグネシウムを食事だけでは十分に取れない場合は、栄養機能食品やサプリメントなどを利用してもよいでしょう。なお、基礎疾患が明らかな場合はそれに対しての治療介入が検討されます。 

 

 

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