症状
カンジダ症の症状は感染した部位によって異なります。以下では、主な部位の症状についてご紹介します。
口腔咽頭カンジダ症
鵞口瘡とも呼ばれ、口の中に白いクリーム状の斑点が生じ、痛みを伴うことがあります。また、唇の端にひび割れが生じたり、舌が赤みを帯びて痛みが生じたりすることもあります。
外陰・腟カンジダ症
外陰や腟の掻痒感(強いかゆみ)とおりものの増加が挙げられます。また、かゆみが出て皮膚をかくことで傷を作ってしまうことがあります。炎症による外陰部の軽い浮腫(むくみ)、軽度の発赤も引き起こされます。
異常増殖したおりものは酒粕状、粥状、ヨーグルト状などと表現され、腟壁や子宮頸部に白色の塊としてみられます。そのほかのよくある自覚症状としては、外陰部や腟部のひりひりと焼けつくような痛み、性交痛、排尿障害などが挙げられます。
男性の陰部にカンジダ症が生じることもありますが、女性と比較すると自覚症状が現れない傾向にあります。症状がある場合、亀頭部や包皮に白いカス(白色苔)がみられたり、発赤や赤色の湿疹、膿疱(膿のたまった水膨れ)が生じたりします。
カンジダ皮膚炎
皮膚同士が擦れる部分などに生じることがあり、赤い発疹や小さい膿疱がみられることがあります。かゆみやヒリヒリとした痛みがみられることが一般的です。また乳児の場合、おむつを当てる部分に生じるカンジダ症をカンジダ性おむつ皮膚炎と呼びます。
カンジダ血症
深在性カンジダの1つとして知られるカンジダ血症では発熱がみられますが、そのほかに特異的な症状がないことが一般的です。ただし命に関わることがあるほか、カンジダ性眼内炎を合併することがあり、失明を引き起こす恐れもあります。
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