症状
スタージ・ウェーバー症候群では、脳、皮膚、眼における血管異常に関連した症状が出現します。
脳に関連した症状
脳の表面を覆う血管に異常が生じることから「軟膜血管腫」が発生します。また、脳の血液循環に支障が生じることとなり、発達障害やてんかん、運動麻痺、片頭痛などを認めます。
てんかんの様相はさまざまであり、明らかにけいれんと判断できるものもあれば、意識がハッキリせずぼーっとしているように見えるだけで、けいれんがはっきりしないこともあります。てんかんをコントロールすることは、発達を考慮したうえでとても重要であるため、見た目ではっきりしないけいれんであっても看過してはいけません。
皮膚に関連した症状
出生時から「ポートワイン母斑」がみられます。典型的には薄いピンクから赤紫色の色調をしており、前頭部や側頭部、まぶた周辺に広範囲に認めます。この病変そのものが身体的な健康障害をもたらすわけではありませんが、美容の観点からの問題を引き起こすことになります。
眼に関連した症状
緑内障が代表的です。緑内障では、眼圧が上昇することから、両目のサイズに違いが生じます。また、緑内障を発症すると、視野障害や視力低下にもつながります。
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