症状
ビタミン欠乏症の症状は、不足するビタミンの種類によって大きく異なります。
具体的には、脂溶性ビタミンであるビタミンAが欠乏すると夜盲症(暗い所で目が見えにくくなる)や皮膚・粘膜の乾燥などの症状が、ビタミンDが欠乏するとカルシウムの吸収量が低下するため骨が脆弱化する“くる病”が引き起こされます。また、ビタミンEの欠乏では貧血や脱毛、ビタミンKの欠乏では易出血性(出血しやすくなる)が現れます。
一方、水溶性ビタミンであるビタミンB1が欠乏すると脳や神経に異常が生じるウェルニッケ脳症や脚気などが、ビタミンB2の欠乏では口角炎や口内炎などが起こりやすくなります。そのほか、欠乏すると貧血や下痢、皮膚炎などを引き起こすビタミンもあります。
また、水溶性ビタミンの一種である葉酸は胎児の神経の発達に必要な栄養素で、妊娠初期に母体が葉酸欠乏状態に陥ると神経の発達に異常が生じ、二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなることが分かっています。
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