症状
ロタウイルスによる急性胃腸炎に伴う症状には、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛などがあります。ウイルスが体に取り込まれてから1~3日の潜伏期間を経て、発熱と嘔吐が始まり、その24~48時間後から水のような下痢(白色になることもあります)が起こることがあるといわれています。
熱や嘔吐は数日で治まりますが、下痢症状は治まるまで1~2週間程度を要することもあります。下痢が長期間続き、水分摂取がうまくいかない場合には、重篤な脱水状態に至ることもあります。
脱水を見極める症状としては、以下が挙げられます。
- おしっこの回数やオムツを替える回数が減った
- 口の周りが乾燥している
- 口の中が乾いている
- ふらつく
- 意識がトロンとしていておもちゃで遊ばない
など
このほか、ウイルスに感染しても、胃腸炎の症状を発症しない不顕性感染で終わることもあります。頻度としては小児における胃腸炎が多いものの、成人においても同じような症状が現れることもあります。
また、ロタウイルスに感染した場合、脱水に関連した症状以外にも注意すべきものがあります。具体的には、胃腸炎症状が出てから1~2日でけいれんを起こしたり、まれに脳炎と呼ばれる神経の後遺症が残ったりすることもあります。そのほか、胃腸炎に関連した腸重積を発症することもあり、血便にも注意が必要です。
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