原因
具体的な原因には、抗リン脂質抗体症候群、カップルの染色体異常、先天性の子宮の形態異常などが挙げられます。また流産したときに胎児組織である絨毛を調べると、約80%に染色体の数の異常が見つかります。かつては、検査をしてもらえないことが多いために、不育症の半数以上が原因不明とされてきましたが、実は胎児染色体異常を繰り返している症例が多いことも分かってきました。
2021年4月から、2回目以降の流産では胎児の染色体検査が保険適用となりました。原因がはっきりする可能性があるので、検査の検討がすすめられます。
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