この記事の最終更新は2018年04月17日です。
乾癬を発症すると、皮膚にカサカサとした状態の紅斑が現れます。そして、カサカサとした部分はフケのように剥がれ落ちます。今回は、横須賀共済病院皮膚科部長、神奈川乾癖患者会相談医などを歴任し、うちだ皮膚科クリニック 院長を務められる内田敬久先生に、乾癬の症状や好発部位、症状を悪化させないための予防法について、詳しくお話を伺いました。
乾癬は、皮膚に盛り上がった(浸潤)赤い皮疹(紅斑)が発生し、カサカサとした状態(鱗屑)になります。そして、鱗屑はフケのように剥がれ落ちます(落屑)。乾癬の患者さんの約半数に皮疹の痒みが現れ、鱗屑を剥がすと出血することもあります。皮疹の大きさは数mmのものから、複数の皮疹が繋がり地図状になったものまでさまざまです。
乾癬性関節炎(関節症性乾癬)など乾癬の種類によっては、皮疹と共に関節痛や爪の変形が発生します。乾癬の種類について詳しくは「乾癬とは 発症頻度や種類について」をご参照ください。
乾癬は全身のどの部位にも出現する可能性があります。しかし、皮膚の表面が擦れると乾癬の皮疹が生じる、ケブネル現象というものがあります。そのため、擦過部位である肘、膝、腰囲や、頭部、臀部が好発部位となります。また、テニスをやっている方は、ラケットを持つ手のひらに病変が発生したり、掻痒ある皮疹では掻破により皮疹が拡大することもあります。
乾癬を悪化させないためには、規則正しい生活が重要です。睡眠をしっかりとり、食事は和食を中心にするように勧めています。喫煙者には、禁煙外来などを利用して禁煙してくださいと伝えています。
皮膚の乾燥から擦過により皮疹を生じやすくなります。そのため、保湿は重要と考えます。また、皮膚への刺激はケブネル現象により皮疹を生じるため、ジーパンをチノパンに変える、入浴時に硬いタオルでゴシゴシと洗いすぎないなど、日常にて刺激を避けることも指導しています。
そして、症状が悪化していると感じた場合は、早めに皮膚科を受診してください。
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薬が合わない
薬が合わないのか酷くなりました、病院を変えるべき?
鼻の皮が剥け続けるという症状が続いています
22歳の4月末から約4年間、ほぼ毎日鼻の皮が剥け続けるという症状が続いています。 症状が出始めたころから自動車学校に通っており、車内の窓に反射した光で日焼けしてそのような症状がでているのでは?と言われ病院に行きました。 2.3回違う病院に行きましたが原因は分からず、一応塗り薬をもらい対処していましたがよくなりませんでした。 (毛細血管が原因か?と診断を受けました) 乾燥が原因かもしれないとも思い、化粧水や乳液を塗るなど対応していますが、ほぼ毎日皮が剥けるという症状が続いています。症状としては、皮の剥け方がひどい時と軽い時があります。 何か原因があるのか気になっています。 また、治す方法が見つからない場合、症状を軽くする方法等ありますでしょうか。
なかなか治りません
左手の中指人差し指、両足の裏の親指から土踏まずにかけて酷いひび割れと肌荒れがあります。 3年程この状態が続いています。 薬を付けるとある程度治りますが、辞めるとまたなります。 その場所しかなりません。 冬は特に酷く割れて出血してしまいます。主人が乾癬の皮膚病です。 病院の先生に聞いても、乾癬ではないと言われます。ものすごくストレスになってるようで治してあげたいのですが。よろしくお願いします。
太腿、背中でんぶなど少しずつ痒い範囲が広がっている。
病名 カイセンと診断されました。アンフラベート0.05%、内服薬はフェキソフェナジン塩酸塩錠60mgEEを飲んでますが改善しないが、 悪化せず、早く治癒する為に何をしたら良いか 方法を考えて下さい。
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