症状
前置胎盤は基本的に自覚できる症状はなく、妊婦健診などで発見されるケースがほとんどです。
しかし、妊娠週数が進んで子宮が大きくなっていくと腹痛を伴わない性器出血がみられることがあります。これは、妊娠28週以降になると出産に備えて子宮の入り口が徐々に柔らかくなって広がっていく際に、子宮の入り口を覆う胎盤の周囲の血管が破綻して出血するために生じるもので、“警告出血”と呼びます。少量の出血のみの場合もありますが、大量出血を引き起こして、低血圧や意識消失などの重篤な症状を引き起こすことがあります。
また、前置胎盤は逆子など胎位異常を合併しやすいと考えられています。さらに、過去に帝王切開や子宮内操作を経験したことがある場合や経産婦の場合は、胎盤が子宮の壁に強く付着して出産後も剥がれない“癒着胎盤”を合併する頻度が高いとされています。
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