原因
唾液腺は大唾液腺・小唾液腺に分かれています。大唾液腺には耳下腺・顎下腺・舌下腺があります。このうち、主に炎症を起こすのは耳下腺と顎下腺です。
炎症を起こす原因は多岐に渡ります。
細菌感染
口の中が不衛生な状態もしくは唾液の分泌量が低下している場合に生じます。口の中の細菌が唾液腺管を介して唾液腺感染を引き起こします。
ウィルス性感染
唾液腺管の狭窄や閉塞
唾液腺管に石が詰まる唾石症、何らかの原因で管が細くなる唾液腺管狭窄症などがあります。
アレルギー性疾患
線維素性唾液管炎では、唾液が出るところから白色の細長い塊が排出されて詰まるため唾液腺が腫れます。木村病ではアレルギーにより両側の耳下腺が腫脹します。
自己免疫性疾患
自己抗体により唾液腺が腫脹します。シェーグレン症候群やIgG4関連ミクリッツ病などが該当します。
HIV関連疾患
HIVに伴って起こる唾液腺疾患です。主に、のう胞やその内部に膿を伴う膿瘍が耳下腺内にできます。
小児反復性耳下腺炎
10歳ぐらいまでに繰り返し起こる耳下腺炎です。原因はよくわかっていません。その他まれではありますが、結核、梅毒および放線菌などが唾液腺に感染を起こして唾液腺炎が発症することもあります。
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