検査・診断
唾液腺炎が疑われる場合には、以下の検査を実施します。
採血
炎症反応や血清アミラーゼの値を調べます。
流行性耳下腺炎ではムンプスウィルス抗体価の評価、アレルギー性では血清IgE、自己免疫疾患では免疫グロブリンやIgG4の計測、シェーグレン症候群では抗SS-A抗体、抗SS-B抗体を計測します。
画像検査
超音波検査、CT、MRIなどにより、唾液腺の腫脹様式・唾液腺管の拡張、唾石の存在を確認します。このとき腫瘍の有無も確認します。
口唇からの小唾液腺生検
シェーグレン症候群の確定診断のため、口唇から小唾液腺を摘出して病理検査を行います。
細菌培養検査
膿の排泄があれば培養検査を行います。
その他
流行性耳下腺炎では難聴、精巣炎による不妊、髄膜炎などを併発することがあるため、これらの検査も必要に応じて実施します。特に妊娠中は自然流産や子宮内胎児死亡の頻度が増えるため、慎重に実施します。
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