症状
多血症は赤血球の濃度が上昇することで血液の粘性が高まり、血行の悪化を引き起こします。その結果、脱力感、疲労感、頭痛、頭重感、ふらつきなどを引き起こし、耳鳴り、めまい、視界の歪みなどの感覚器症状がみられます。
また、赤ら顔、目や口の粘膜の充血などがみられることも多く、真性多血症では皮膚のかゆみや集中力の低下がみられるようになり、70%の割合で肝脾腫(肝臓や脾臓が腫れる)を起こすのも特徴の1つです。一方で自覚症状のないケースもあり、健康診断などで偶然発見されることもあります。
多血症が進行すると血液が固まりやすくなるため、血管の中に血栓(小さな血の塊)ができて心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓症など命に関わる病気を引き起こすリスクも高くなります。
なお、真性多血症はまれに白血病へ移行するケースもあるため注意が必要です。
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