じんじょうせいゆうぜい

尋常性疣贅

最終更新日:
2023年04月20日
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2023/04/20
更新しました
2017/04/25
掲載しました。
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検査・診断

典型的な尋常性疣贅であった場合には、多くの場合視診で診断が可能です。

しかし、一部の尋常性疣贅では状態をさらに調べたり、ほかの病気との鑑別を行ったりする必要があるため、ダーモスコピー検査や病理組織学的検査、免疫組織学的検査、HPV遺伝子型同定検査などを実施することがあります。

ダーモスコピー検査

ダーモスコピー検査は、ダーモスコピーと呼ばれる機器を用いて、患部をより詳しく観察する検査です。いぼやほくろの状態を詳しく観察できるため、いぼの状態やほくろのがんなどを判別するために用いられています。

また、尋常性疣贅の病変部位の残存具合などを確認するためにも使用することがあります。

病理組織学的検査

病理組織学的検査は、ほかの病気との鑑別が必要なときに用いられる検査です。

鑑別が必要な病気は発症する部位により異なりますが、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)ボーエン病日光角化症、反転性毛包角化症、エクリン汗孔腫、汗管腫など多岐にわたります。

免疫組織学的検査

免疫組織学的検査は、HPV抗原の有無を検出し、病気であるかを診断するために用いられる検査です。

尋常性疣贅の発症にはHPVへの感染が関与していることから、免疫組織学的検査が選択されることがあります。しかし、HPV抗原の有無を検出しているため、HPV粒子が少なかった場合には、まれに尋常性疣贅であっても陽性反応を得られないことがあります。

HPV遺伝子型同定検査

HPV遺伝子型同定検査は、ダーモスコピー検査や病理組織学的検査で診断が難しい場合に検討される検査です。この検査は、尋常性疣贅を検出するためのプローブと呼ばれる針が必要なことから、ほかの検査と比較して選択される頻度は少ないといわれています。

しかし、HPVの型を特定することができるため、最終的な尋常性疣贅の診断方法として取り入れられています。

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