治療
心臓に対しての合併症(特に冠動脈瘤)を残さないことを目的として治療をおこないます。国際的に広く行われている標準治療は、免疫グロブリンを大量に静脈から点滴投与する“大量免疫グロブリン静注療法”と呼ばれるものです。こうした治療に加えて、血栓(血の塊)ができるのを防いだり、血管の炎症を抑えたりする薬(アスピリン)の内服も同時に行います。日本では、重症の川崎病には病初期から炎症を抑える作用をもつステロイドまたはシクロスポリンを免疫グロブリン静注療法と併用することも行われるようになりました。
こうした標準治療に反応がなかった場合は、免疫グロブリンの再投与、インフリキシマブ、シクロスポリン、血漿交換などが選択肢になりえます。どの方法を選択するかは、病状や副作用などを加味しながら決定されます。
急性期の治療が奏功せずに冠動脈瘤の形成を残した場合には、抗血栓療法が必要となります。
医師の方へ
「川崎病」を登録すると、新着の情報をお知らせします