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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 23 日
更新日 : 2017 年 10 月 02 日

川崎病の合併症とは-大きな冠動脈瘤が生じる危険

発熱や発疹など、川崎病の主要な症状は通常1~2週間で治まっていきます。しかし、発見や治療が遅れて合併症を併発してしまうと、成人後も通院や薬による治療が必要な後遺症が残ることがあります。本記事では、川崎病の合併症である冠動脈瘤について、東邦大学医療センター・大森病院小児科教授の佐地勉先生にお話しいただきました。

川崎病の危険な合併症-冠動脈瘤や冠動脈拡張

川崎病に罹患すると全身の血管に炎症が起こるため、全身のあらゆる臓器に合併症が生じる可能性があります。その中でも特に注意すべきは、冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)や冠動脈拡張など、冠動脈の炎症により起こる疾患です。冠動脈とは心臓の筋肉である「心筋」へと酸素や栄養を届ける重要な血管です。この冠動脈が拡張したり、血管壁に炎症が起きて瘤(こぶ)ができると、その前後で血管が狭くなったり血栓により血管が詰まってしまうこともあります。どのような冠動脈瘤がなぜ生命に危険をもたらすのか、次項で具体的にご説明します。

後遺症として残る巨大瘤

川崎病の急性期の症状は、通常1~2週間程度で治まります。しかし、急性期の炎症によって冠動脈が著しく障害され、直径8mm以上の巨大瘤(きょだいりゅう)が形成されると後遺症として残ってしまうことが多く、長期にわたる治療を要することになります。また、直径4~8mm未満の中等度の冠動脈瘤ができた場合も後遺症として残るケースがあります。

※中等度の冠動脈瘤は自然退縮することもあります。なお、直径4mm未満の小さな冠動脈瘤の多くは1~2年ほどで自然退縮します。

巨大な冠動脈瘤の内部では血栓や狭窄性病変が形成されたり、血管壁が硬く石灰化することも多く、心臓への必要な血液の供給が妨げられることに繋がります。これが、時には生死を左右することもある、狭心症や心筋梗塞(心筋の壊死)を引き起こす原因となるのです。

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