検査・診断
症状などから敗血症が疑われるときは次のような検査が必要に応じて行われます。
血液検査
体内の炎症の程度、腎機能、肝機能などを調べるために血液検査が行われます。特に敗血症では血液中の細胞である白血球が増加・減少するのが特徴です。
また、診断のためだけではなく、重症度を評価することもできるため敗血症を発症した場合は治療効果を判定するためにも繰り返し検査を行うのが一般的です。
血液培養検査
血液を採取して血液中に細菌が潜んでいるか、潜んでいる場合はどのような種類の細菌なのか調べる検査です。敗血症では本来は無菌状態であるはずの血液に細菌が入り込んでいるケースが多く、敗血症を引き起こしている細菌の種類を特定することで適切な抗菌薬の選択をすることが可能になります。
血液ガス分析検査
動脈を流れる血液を採取し、血液中の酸素や二酸化炭素の量、血液の酸性度などを調べる検査です。敗血症が進行すると呼吸の機能が低下するため、この検査をすることで呼吸(酸素化とガス交換)が正常に行われているか、人工呼吸器を使用すべき状態なのか、組織の代謝の状態は適正か、などを評価することができます。
画像検査
敗血症は全身の臓器にさまざまな影響を与えるため、それぞれの症状に応じてX線、CT、MRIなどを用いて各臓器の状態を調べる検査を行うことがあります。
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