リスク
新型コロナワクチンの主な副反応は、接種部位の痛み、疲労感、頭痛、関節痛、筋肉痛、吐き気や下痢などの消化器症状、発熱、発疹ほっしんなどです。いずれも多くは数日以内に改善するため重大な懸念はないとされています。ごくまれにアナフィラキシー*の発生の報告もありますが、医療機関での迅速な対応で治療が可能です。
また、mRNAワクチンはごくまれに心筋炎や心膜炎を引き起こすとの報告もあります。特に10代から20代の若い男性に生じやすいとされており、発症すると接種後4日以内に動悸(心臓がドキドキすること)、息切れ、胸の痛みなどの症状が現れるため注意が必要です。一方で、心筋炎や心膜炎は発症したとしても軽症であることが多く、ワクチン接種のメリットのほうが大きいとされています。
*アナフィラキシー:何かしらのアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)にさらされた後、短時間(多くの場合は30分以内)で全身にさまざまなアレルギー反応による症状が現れること。具体的には蕁麻疹、皮膚の赤みやかゆみ、唇や舌の腫れ、息苦しさ、腹痛、嘔吐、血圧の低下などの症状が挙げられる。
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