症状
早発閉経は「40歳未満で自然閉経に至る」ことと定義されており、40歳未満で無月経の状態が1年以上続くものを指します。排卵が起きていないため不妊となり、妊娠を希望する場合、不妊治療は非常に難しくなります。
早発閉経では月経が停止するだけでなく、エストロゲン分泌の早期低下によって全身にさまざまな影響が生じます。
エストロゲンは性周期を司るだけでなく、骨の代謝に関与して骨が溶け出すのを抑える作用や、コレステロールを調整して動脈硬化を抑制する作用を持ちます。
このため、早発閉経によってエストロゲンの分泌が通常より10年近く前から低下した状態が続くと、将来的に骨粗しょう症や動脈硬化症を発症するリスクが高くなります。また、皮膚や粘膜の菲薄化が生じることで萎縮性腟炎を引き起こしやすくなり、腟の痛みやかゆみを生じることがあります。
一方、自己免疫性疾患やターナー症候群などが原因となっている場合には、原因疾患に特有の症状がみられ、早発閉経はあくまでそれらの症状のひとつとして現れます。
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