ようれんきんかんせんしょう

溶連菌感染症

最終更新日:
2024年06月05日
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2024/06/05
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症状

溶連菌感染症の症状は、感染した溶連菌の種類や感染部位などによって異なります。

A群溶連菌

感染部位や症状に応じて、急性咽頭炎猩紅熱痂疹、蜂窩織炎などと呼ばれます。

急性咽頭炎は小児に起こりやすく、2〜5日の潜伏期間の後、突然の発熱、全身倦怠感、喉の痛みなどがみられます。多くの場合、咳や鼻水、鼻づまりなどの症状は目立ちません。

猩紅熱では、赤い点状の発疹日焼けのような発疹(ほっしん)、“苺舌”と呼ばれる赤く特徴的な舌の病変などがみられます。

膿痂疹は、細菌による皮膚の感染症で、俗に“とびひ”とも呼ばれます。水疱(水ぶくれ)やびらんができる水疱性膿痂疹、厚いかさぶたができる痂皮性膿痂疹があります。

蜂窩織炎は、細菌による皮下脂肪組織の感染症です。感染が生じた部位が赤く腫れ、熱感と痛みを伴います。
また、溶連菌感染が免疫反応を引き起こし、感染後2週間以上経ってから、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの免疫疾患を発症することもあります。

B群溶連菌

B群溶連菌は、経腟分娩による出産の際に母体から新生児に感染することが知られています。新生児が感染すると、まれに肺炎髄膜炎敗血症を引き起こすことがあります。
成人が感染した場合、敗血症や肺炎などの原因となることがあります。

C群溶連菌、G群溶連菌

主に成人に感染し、敗血症や劇症型溶連菌感染症を引き起こすことがあります。

劇症型溶連菌感染症は、A群およびB群溶連菌の感染によっても起こることがあります。まれではありますが、溶連菌が血液や脳に入り込み、突然手足の痛み、腫れ、発熱、血圧の低下が現れ、急速に状態が悪化することが特徴で、死に至ることもあります。

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