治療
甲状腺機能亢進症の治療は原因や重症度によって大きく異なりますが、基本的には以下のような治療が行われます。
薬物療法
甲状腺機能亢進症では、自律神経失調症と似た症状が引き起こされるため、まずはこれらの症状を抑えるためのβ遮断薬が用いられます。また、根本的に症状を改善させるには、甲状腺ホルモン分泌を減らすはたらきがある薬剤が用いられます。
また、甲状腺はヨウ素という栄養素を蓄積する臓器であるため、これらの薬物療法で症状が改善しない場合は、放射性物質が含まれたヨウ素剤を服用し、甲状腺を縮小させる治療が行われることも少なくありません。
手術
甲状腺に発生した腫瘍が原因の場合は、手術によって甲状腺を摘出する治療が行われます。また、薬物療法が効かない重度なバセドウ病でも手術が選択されることは少なくありません。手術後は逆に甲状腺ホルモンの分泌がストップする状態となりますので、生涯にわたって不足した甲状腺ホルモンを補充する治療が必要となります。
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