原因
皮膚筋炎は、自己の免疫異常を原因として起こります。免疫は本来、外から体内に侵入してくる抗原(細菌やウイルスなど)から体を守ろうとする防衛システムですが、何らかの原因によって自らの臓器を攻撃してしまうことがあります。
なぜ自己の免疫に異常をきたすのかについてはまだ詳細は解明されていませんが、生まれつきの体質やウイルス感染、紫外線、喫煙といったさまざまな生活環境の要因、がんやそれに対する特定の治療薬などが加わることで発症すると考えられています。
なお、皮膚筋炎は遺伝する病気ではありません。しかし、家族内で発症した例も報告され、免疫に異常をきたしやすい体質は遺伝するとされています。
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